ふてくされた態度の選手を、首脳陣が注意しない…「戦う集団ではない」中日で工藤新監督が「主力トレード」敢行の可能性 ソフバ時代には「ドラ1」「2000本打者」を放出の過去も

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ドラ1捕手も…

 工藤氏がソフトバンクの監督を15年から7年間務めた際は、3度のリーグ優勝、5度の日本一を飾っている。輝かしい実績と共に光るのが選手の育成力だ。育成契約で入団した千賀滉大(現メッツ)、甲斐拓也(現巨人)、牧原大成、周東佑京がチームの中心選手に成長する一方で、甲斐と同期入団でドラフト1位の山下斐紹は捕手の定位置争いに絡めず、楽天にトレードで放出された。

「甲斐がファームで試合後の練習で泥だらけになって練習していたのとは対照的に、山下はハングリー精神が感じられなかった。打撃のセンスで言えば山下の方が当時は上でしたが、工藤監督は甲斐に大きな可能性を感じたのでしょう。肩は強かったですが、打撃はからっきしだったので正捕手は厳しいという見方があった中で、球界を代表する捕手にのぼりつめた。工藤さんは実績関係なく、先入観を持たずに選手の能力を見極める。結果を残せば使ってもらえるので、選手たちは目がギラギラしていて貪欲でしたね」(当時のソフトバンクを取材していたスポーツ紙記者)

ぬるま湯体質を変えるために

 勝利に向き合う姿勢は徹底している。通算2186安打をマークし、セパ両リーグで首位打者に輝くなどソフトバンクの中軸で活躍していた内川聖一は成績が下降線に入る中、コロナ禍の20年には練習試合で打撃不振だったため、開幕2軍スタートに。ファームで打撃好調の時期があったが、チームが首位を快走したため1軍昇格が最後まで叶わず、同年オフに出場機会を模索して退団。ヤクルトに移籍した。

「普通の監督だったら、シーズン途中に1軍に上げていたでしょう。でも、工藤監督はシビアな視点で上げる必要がないと判断した。この判断には賛否両論ありましたが、情を捨ててチームをマネジメントする姿勢に凄味を感じました。なかなかできる決断ではないですよ」(前出のスポーツ紙記者)

 中日は最近5年間で4度の最下位と低迷期が続いている。毎年のように優勝争いを繰り広げていた落合博満元監督時代に主力だった球団OBは、「万年最下位のようなチーム状況で、レギュラーを確約されている選手はいないでしょう。ぬるま湯体質を変えるためにも主力のトレードを敢行してもいいと思います。意識の低い中堅、ベテランがいてもチームのプラスにならないですから」と提言する。

 工藤監督は就任会見で「目標は一つです。それ以外には考えてはいません。結果はどうなるかというところを考えることよりも、そのために何をするかということの方が大事だと思っていますので、しっかりコーチ陣とも選手とも、そして球団の皆さんとも話をして何がベストかという中で、しっかりと最適化を図っていきながらやっていくことが大事だと思います」と語っている。

 名将は、中日を変革できるか。

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