“吉川線”の生みの親「伝説の鑑識官」の手法が追いつめた「説教強盗」の正体…昭和犯罪史に名を残すミステリアスな事件は「手口捜査」で解明された

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 警視庁の捜査をかいくぐり、犯行を繰り返した「説教強盗」。しかし、ついに「ご用」となる日が来た。彼を追い詰めたのは捜査員の執念もさることながら、言い訳の効かない完璧な証拠――科学捜査の結果からだった。犯罪捜査が大きく飛躍するきっかけとなった、昭和4年の大事件を振り返る。(前後編の後編)

 昭和4年2月23日午後4時ごろ……。西巣鴨町向原の一軒家に、「火災保険に入ってくれませんか」とカバンを持った男が訪ねてきた。「入らないよ!」と、けんもほろろに追い返されたが、男は隣家に聞こえるような大きな声で「しょうがないですねぇ。...

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