中国外務省が「高市早苗」と呼び捨てにした理由…トランプ大統領が「習近平」国家主席を厚遇したことで「日本との関係改善を急ぐ必要がなくなった」

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 外務省の北村俊博外務報道官は10月7日の記者会見で、「一国の指導者にしかるべき敬意を払うのは当然のこと」と中国政府に苦言を呈し、高市早苗首相を呼び捨てしないよう申し入れたことを明らかにした──。これは一体何があったのか。発端は共同通信の報道だった。10月2日「中国外務省、高市早苗と呼び捨て 9月30日の記者会見、意図的か」との記事を配信。香港に本社があり、アメリカやカナダなどに住む華僑も読者に持つ大手新聞社・星島日報の報道を紹介した。(前後編の前編)

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 星島日報によると、中国外務省の郭嘉昆・副報道局長が9月30日の記者会見で高市政権を批判した際、「日本首相」の肩書を付けずに「高市早苗」と呼び捨てにしたという。

 林剣・副報道局長も8月17日の記者会見で同じように高市首相を呼び捨てにしており、共に明確な意図に基づく発言だと考えられている。

 当然ながら「あまりにも高市首相に対して無礼だ」と強い違和感を覚えた日本人は非常に多かった。担当記者が言う。

「これまで中国政府は日本の首相には必ず敬称などを付けてきました。呼び捨ては異例であり、だからこそ郭氏が高市首相を呼び捨てにした“タイミング”が注目されています。記者が『小泉進次郎防衛相が「核兵器や原子力潜水艦の保有に関する議論を排除すべきではない」との考えを示した』ことを問うと、郭氏は『高市早苗』と呼び捨てにしたからです。8月の記者会見でも日本の姿勢を問題視する際に呼び捨てにしており、共同通信は『高市政権への批判を強める際には呼び捨てにしている可能性がある』と分析しました」

 ところが、ここで意外な展開が起きる。中国側が高市首相を呼び捨てにした事実が報じられると、日本では別の政治家にも“波及”したのだ。それは前外務大臣の岩屋毅・衆議院議員だった。

岩屋氏にも殺到した批判

「岩屋氏は9月27日から30日まで、日本国際貿易促進協会の会長として中国を訪れました。ちなみに訪中団には日本企業の役員ら約50人が参加しました。中国側は訪中団を厚遇。28日に王毅外相、29日に何立峰副首相が岩屋氏と面談しました。特に王毅外相は高市首相の台湾有事に関する発言に言及し、これまでの『撤回』ではなく『是正』を岩屋氏に求めました。少しは現実的な要求に変化したことで、中国側が軟化のサインを出したと受け止めた専門家もいたほどです」(同・記者)

 ところが岩屋氏が帰国したのと同じ30日、郭氏が会見で高市首相を呼び捨てにしてしまう。

「ネット上では郭氏に対する批判が相次いで投稿され、中国政府の品位を欠いた“ケンカ腰”にも怒りの声が集中しました。ところが非難の声は岩屋氏にも“飛び火”してしまったのです。SNSなどでは『岩屋氏は役に立たない』とか『岩屋氏のように日中関係を改善させようとしても無駄なことが分かった』、『岩屋氏は結局、中国に利用されていることを分かってほしい』……という具合です。郭氏の呼び捨てにより、高市首相だけではなく岩屋氏の“メンツ”も潰された格好になりました」(同・担当記者)

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