“地元予算を大幅カット”発言の簗農水相が「回答控えたい」を18回連発…「お経のような回答続けるつもりか」「国民に誓えるか」と追及されても回答拒否

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 簗和生・農林水産大臣は10月5日、国会内で報道陣の取材に対応。週刊新潮とデイリー新潮が報じた、5月に栃木県大田原市で行われた懇親会における「那須烏山市と那珂川町の道路予算を大幅にカットした」との発言を撤回し、「極めて不適切で、深く反省している」と謝罪した。簗農水相は栃木3区選出だが、2月の衆院選では那須烏山市長と那珂川町長が対立候補の渡邊真太朗氏を支援して当選。簗農水相は比例復活だった。(前後編の前編)

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 ちなみに渡邊氏は無所属だが、自民党の党籍を持っている。つまり今回の栃木3区は保守分裂の選挙だったわけだ。

 簗農水相は会見で発言を撤回し、謝罪した。ところが担当省庁に予算削減の働きかけを行ったことは否定し、引き続き農水相として職責を果たすと意欲を示した。

 当然ながら国民は納得していない。しかも農水省を担当する記者も同じだ。実は簗農水相の大臣会見も荒れに荒れている。これは珍しい現象と言っても過言ではない。担当記者が言う。

「取材対象者と毎日のように顔を突き合わせている“番記者”は、相手に厳しい質問をぶつけられない傾向があります。政治部の記者なら政治家、社会部の警察担当なら警察官、運動部のプロ野球担当なら監督や選手といった取材相手の不興を買うのはリスクです。それなりの人間関係を築いている相手を怒らせると今後の取材に差し支えます。そのため政治家が不祥事を釈明する記者会見を開くと、大手メディアは相手と面識のない社会部の記者を出席させたりします」

「大臣としてのコメントは控えたい」

 10月2日の夕方に簗農水相は釈明会見を開き、マスコミは大きく報じた。その上で、この記事で取り上げたいのは、同じ日の午前中に行われた簗農水相の大臣会見である。

 通常の大臣会見とは大きく異なり、この日は出席した記者が厳しい質問をあの手この手で粘り強く連発。簗農水相が能面のような顔で回答拒否を繰り返すという“静かなバトル”が繰り広げられた。

 大臣会見は簗農水相が熊本県と石川県の被災地を視察する予定を発表して幕を開けた。1人目は慣例で幹事社の記者が質問。「牛乳、納豆・豆腐のコスト指標」について問い、簗農水相が説明を行った。

 次に幹事社の記者は「大臣の道路予算をめぐる発言」について質問。簗農水相が「大臣就任前の一議員の活動の事柄については回答を控えたい」と回答拒否の姿勢を示していることを確認した上で、回答を拒むのは「マスコミに対してという意味なのか」、「政府の調査には大臣が説明するのか」と確認を求めた。

 これに簗農水相は「昨日から申しておりますけれども、大臣就任前の、一議員としての活動に関わる事柄についてでございますので、大臣としてのコメントは控えたいと、そのように考えてございます」と回答を拒否した。

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