「しんどい思いをせず、8キロ減」 血糖値のスペシャリストが教える「ゆる~い糖質制限」
ストレスこそ糖尿病の天敵と言い切る血糖値のスペシャリスト、玉谷実智夫医師。オススメするのは「ゆる~い糖質制限」だ。ストレスフリーで長続きする、七つの糖尿病対策を紹介する。
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長年、糖尿病内科の現場に立ってきて、血糖値が高いと悩む患者さんから幾度となく聞いてきた“危険な言葉”があります。
「先生、私、これからもう甘い食べ物は一切やめます」
「最近はお米もパンも麺類も、炭水化物はほとんど食べてないんですよ」
このように意気込みを語る方と接するときほど、内心、複雑な気持ちになります。なぜか。それは彼ら彼女らの血糖値が、いつかじりじりと悪化していく悲しい光景が、つい目に浮かんでしまうからです。
ご存じかと思いますが、糖尿病とは「血液中の糖度(血糖値)が高い状態」がずっと続く病気で、自覚症状はほとんどありません。ただ、血糖値が高い状態が続くと、疲れやすい、だるい、うまく眠れない、起きられない、のどが渇く、頻尿になる、といった症状が出始めます。
問題なのは、人によってはこれを“ただの一過性の不調”と片付けてしまうこと。そうやって放置していると、腎臓や神経、目に障害が現れたり、心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まったりします。そのような合併症、たとえば目や神経などの疾患によって失明したり、足が壊死して切断を余儀なくされたりする場合もあるのが糖尿病の怖いところです。
だからこそ、皆さん、血糖値を下げるために「炭水化物」を抜き、好きなお菓子も我慢するのですが……。がむしゃらに頑張る人ほど、血糖値が下がらない。神様はどうしてこんなひどい仕打ちをするのでしょうか。
糖尿病をはじめとした生活習慣病治療に力を入れたクリニックを20年近く続けている医師として、まずお伝えしたい結論があります。糖尿病の敵は「糖質」ではありません。ほとんどの場合、「頑張らなきゃ」というストレスこそが糖尿病の天敵なのです。
脳内はストレスでいっぱいに
〈「糖質を減らすよりも、ストレスを減らせ」と提言するのは血糖値のスペシャリスト・玉谷実智夫医師だ。大阪大学医学部を卒業し、米国立衛生研究所(NIH)への留学を経て、大阪大学助教授に。権威誌「ネイチャーメディシン」への論文掲載など次々と輝かしい実績を挙げ、41歳の若さで教授昇進の打診を受けるも「生涯、患者さんに近い医者でありたい」と大学を退職し、大阪・東淀川区で玉谷クリニックを開院。糖尿病治療で関西トップクラスの改善率を保持する。〉
医療機関で「血糖値が高いですね」と言われると、不安でイヤ~な気持ちになるのは当たり前のこと。このままだと糖尿病になるのかな。失明や足の壊死以外にも、人工透析しなきゃいけないと聞いた……など、血糖値が高いと知っただけで脳内は日常的にストレスでいっぱいになるものです。
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