「しんどい思いをせず、8キロ減」 血糖値のスペシャリストが教える「ゆる~い糖質制限」

ドクター新潮 ライフ

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「孤独」を放置しない

その6 運動と考えず「遊び」と考えよう

 仕方なくやろうとする運動は長続きしません。運動を続けて血糖値を下げるコツは、たった一つ。「心から楽しめる遊び」を見つけることです。公園の散歩、家庭菜園、写真を撮りながら歩く、史跡を巡る、犬や猫のお世話、プールで水泳や歩行。後から「これも運動だったんだ」と気づくぐらい時を忘れて夢中になれる「遊び」こそが、最高のエクササイズです。

その7 「孤独」を放置しない

 意外かもしれませんが、「孤独」は極度のストレスを招く手強い敵です。血糖値や糖質制限の苦労を話せる相手を一人でいいので見つけてください。ご家族、友人、主治医、ネットの友達、誰でも構いません。話すだけ、聞いてもらうだけの「壁打ち」が、きっとあなたを孤独から救ってくれます。

 じつは糖尿病の患者さんは、住宅ローンや生命保険を組めないなど、社会的不利益を被る場合があります。社会に残るこうしたスティグマ(レッテル、偏見)が、「自分は普通じゃない」というセルフスティグマを生み、孤独やストレスを招き、生活習慣を乱すケースを山ほど見てきました。だから、SNSでも誰にでもいい、勇気を持って伝えてください、「治療を頑張っています」と。当院のデータでも、周囲に打ち明けている方ほど、治療効果は圧倒的に良いのです。

 これら七つをすべて行う必要はありません。一番大切なのは“心値(ここち)のよさ”ですから、無理なくできることから始めてみてください。「そういえばこれ、もともとは血糖値対策だったな」。そうやって目的を忘れるくらい習慣化できたとき、血糖値も自然と下がっているはずです。

取材・文 ライター 三宅隆史

玉谷実智夫 (たまたにみちお)
医師。1960年生まれ。大阪大学医学部卒業。米国立衛生研究所(NIH)に留学し糖尿病などの研究に従事。帰国後、大阪大学で助教授を務め、国際医学誌に論文多数掲載。2008年、玉谷クリニックを開院。糖尿病治療で関西トップクラスの実績を誇る。『糖尿病の名医が「血糖値」よりも大切にしていること』ほか著書多数。

週刊新潮 2026年9月24日・10月1日号掲載

特別読物「病を知る、病を避ける 関西随一の医師が提言 『ゆる~い糖質制限』でストレス時間をゼロにする糖尿病改善法」より

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