「ネトフリ1強」に挑むアマプラでもU-NEXTでもない“意外な刺客”…“衛星放送の老舗”が手がけるオリジナル番組に勝算はあるか

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衛星放送の老舗が…

 10月1日から衛星放送大手のWOWOWとNTTドコモが、映像配信サービス・Leminoを共同事業化。また、HuluとDAZNも同月からセットプランの提供を開始する。この秋は、動画配信サービスの勢力図に大きな変動が起こりそうだ。

 WOWOWとドコモは6月に資本業務提携を発表していた。10月1日からWOWOWが51%、ドコモが49%を出資する新会社を通じて「Lemino」を運営する。料金は月額1540円(税込み、以下同)で変わらないが、WOWOWが培ってきたコンテンツ制作力とドコモの会員基盤などを組み合わせてコンテンツを大幅に拡充。両社協力のもと、巨大勢力のNetflix(ネトフリ)などに対抗する方針だという(WOWOWのすべてのコンテンツがLeminoで視聴できるわけではなく、一部コンテンツやPPVは対象外)。

「この提携は、資本の比率からも分かるように、あくまでもWOWOWが主導です。というのも、2016年の国内動画配信市場におけるLemino(当時はdTV)の占有率は24.1%で首位にいました。当時のネトフリは日本国内向け配信の黎明期で、オリジナル作品もあまりない状態でした。ところがその後、コロナ禍による動画配信の重要増に加え『全裸監督』シリーズ、『地面師たち』、韓国作品の『愛の不時着』、『イカゲーム』など、ネトフリはヒット作を続々と配信。その結果、2025年にはLeminoの占有率はわずか2.8%となり、首位ネトフリの27.1%に大差をつけられてしまったのです」(経済誌記者)

 提携先を探していたところ、映画、音楽ライブ、スポーツ中継などでコンテンツを放送・配信していたWOWOWとの提携にこぎ着けたのだという。ドラマではWOWOWオリジナルドラマの新作から過去作まで、新旧100作品以上を順次配信。10月4日スタートの向井理(44)主演の「連続ドラマW『MR―医薬情報担当者―』」、同31日スタートの石田ゆり子(57)主演の「連続ドラマW『マイ・スイート・ホーム』」などがラインナップされている。

 さらに同、1日から配信のオリジナル番組「THE OPEN CALL」では、山田孝之(42)をメインパートナーに迎えた、俳優オーディションを展開する。

「オーディション番組といえば、今、世間を騒がせているアイドルグループ・timeleszの新メンバーオーディションがネトフリで配信され、かなりバズりました。最大のライバルであるネトフリを意識しているのか、この番組のナレーションにはネトフリ作品でもおなじみの伊藤沙莉(32)さんを起用しています。山田さんは完全ガチンコで参加者たちと向き合い、逸材を見いだそうとしていることがよく分かります。Leminoオリジナル初のヒット作になるかもしれません」(芸能記者)

 1991年に本放送を開始した衛星放送の老舗でもあるWOWOWは、民放とは異なりCMスポンサーの意向を気にすることなく、独自性の高いドラマや映画、スポーツなどのコンテンツを数多く制作・放送してきた。しかし、累計加入件数は2018年度末の約290万件をピークに減少。2025年度末には約217万件に落ち込んだ。

「しかも近年は、動画配信サービスとの競争も激しくなり、加入者の減少に歯止めをかけることが大きな課題になっていました。そこで、ドコモの会員基盤を持つLeminoとの連携を強化。これまでWOWOWに加入していなかった層にも自社コンテンツを届けることで、新たな視聴者や加入者を獲得したい狙いがあるのでしょう。WOWOWの配信サービスは月額2530円からで、ほかの動画配信サービスと比べるとやや割高です。Leminoとの提携によって、WOWOWのコンテンツに触れる人をどこまで増やし、最終的にWOWOWへの加入につなげられるかが今後の課題になりそうです」(テレビ局関係者)

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