ご葬儀“大幅縮小”の背景にあった「上皇さま」の深謀遠慮…「上皇となられたことで法律上の“しばり”が無くなり、葬儀縮小の道が開けた」との声も

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 宮内庁が上皇陛下の葬儀を、屋外の特設会場ではなく既存の宮殿で規模を縮小して実施する方針だと9月2日にNHKがスクープした。陛下自身のご意向によるものだという。宮内庁元幹部は「上皇陛下はご自身に関する国民の経済的負担を減らすため、ある意味、計画的に段階を踏んで旧習に風穴を開けてこられた。葬儀もその一環です」と指摘する。“計画的”とは果たしてどういうことか。考察する。

神式と無宗教の“茶番”

 上皇上皇后両陛下はお2人の葬儀について「皇室のしきたりは踏まえつつも、国民生活への影響は少なくしたい」との意向があり、宮内庁が簡素化を検討してきた。昭和天皇が亡くなった際は、一般の告別式にあたる「葬場殿の儀」が新宿御苑に建設された特設会場で行われた。だが上皇陛下は通常の気象条件による寒暖に加え、ゲリラ豪雨や突風といった急変する昨今の気候や、災害級の暑さなどの異常気象もご懸念。参列者が危険に直面しないよう、安全な場所での実施を望まれた。

 参列者の数も1万人規模だった昭和天皇の4分の1にあたる、2500人程度に縮小する方向だ。前出の宮内庁元幹部はこう語る。

「昭和天皇のご葬儀は政教分離の大原則の下で初めて行われたため、告別式も分離しました。神道(神式)の『葬場殿の儀』が皇室行事である大喪儀の一環として行われた後、そのまま無宗教の『大喪の礼』が、国主催の式典として実施されました」

 だが予算は、皇室行事の運営費に宮廷費が充てられたが、国主催の式典の運営費に加え、共用の施設費は内閣費が充当された。総額は45億円だったが、うち施設費が26億円に上ったことから、新築せず既存施設を利用することで大幅な削減が見込まれるほか、別途、支出された警備費24億円も相当程度が削減される。

「そもそも告別式の分離は政教分離を形式上、無理に“演出”したものです。神式から無宗教儀式に移る際にキャスター付きの鳥居を数分で撤去し、幕を引いて祭壇を隠しました。ですが、参列者は席に座ったまま。演劇舞台の暗転を明るい所で見せられているようで『茶番だ』と思った人もかなりいたそうです。ただこうしたドタバタぶりは、平和憲法下初の天皇の葬儀だったことと、天皇の崩御という事前に十分な準備が不可能なシチュエーションだったからこそです」(同元幹部)

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