「コカイン逮捕でもピース」六本木トップキャストが失うタワマン 「権力に屈しない」アピールは裏目に
警視庁の本気度
今回は、本人に近いスジからの確度の高い話があったのだという。当初は「六本木のトップキャストが、違法薬物にハマっている」というふわっとした噂のようなものだったが、まもなくすると「ジャングルのリノだ」とピンポイントでの情報があり、「よくやっているのはコカイン」と薬物の具体的な種類を挙げていたというから、精度も高いと当局は判断したと見られる。
また、今回の場合は警視庁本部の薬物銃器対策課が動いたことに意味があるという。どういうことなのか。捜査関係者によれば、つまりこういうことだ。
「薬物銃器対策課は、警視庁で違法薬物や銃器を専門に捜査する専門の部署だ。通称、ヤクジュウと呼ばれているが、関係者にはソタイ5課という名称の方が馴染みがあるかもしれない。かつては組織犯罪対策第5課といい、著名な芸能人やスポーツ選手を相次いで逮捕してきた。無名のキャストなら所轄署に任せるだろうけど、本部の薬銃課が出てきたということは、警視庁も本気だということだ」
ブームの影響
警視庁が本気になった背景には、昨今のキャストをもてはやす「ブーム」がある。田沢容疑者だけでなく、SNSを駆使して自らをブランディングし、人気のネット番組にも出演するキャストは多い。「高収入であこがれの職業」としてファッションイベントなどで露出する機会も増えていた。もはや、「若者に影響を及ぼす有名人」の扱いで、クスリの情報があれば捜査対象になるのは時間の問題だった。
さらに、別の面でも良からぬ噂が飛び交っていた。
「紹介制でドレスコードもある銀座の高級クラブなどとは違って、六本木の店はいくら高級店でも基本的にカネさえ出せば誰でも入れる。ハイブランドの服をまとった、明らかに反社会的勢力と思われる集団がどんちゃん騒ぎをしていることも珍しくないからね。クレジットカードを使えないような連中が札束を手にし、アフターでは人気キャストを連れ回しているようだし、とにかく悪目立ちしていたからね」(捜査関係者A)
暴力団対策課も
警視庁は今年1月、広域暴力団・住吉会傘下の2次団体である幸平一家の取り締まりを強化するとして、対策本部を設置した。幸平一家は、新宿などの繁華街で勢力を拡大し、闇バイト強盗や特殊詐欺、スカウトなどを行う「匿名・流動型犯罪グループ」(トクリュウ)と関わりが深いとされている。警視庁の副総監が陣頭指揮を執り、「あらゆる法令を駆使して摘発せよ」と組織内で大号令がかかっていたが、六本木においても動きが見られたので監視を強めていたという。
「いくつかの店の収益の流れやスカウトの実態を調べる中で、複数のキャストが幸平一家関係者を含む反社会的勢力と親しくしているという情報が寄せられていた。高額のカネが動くところには必ず裏社会の人間の影はあるし、みかじめ料みたいに分かりやすいのはなくなってもトラブル処理で介入するケースもある。今回のクスリの件とは別で、暴力団対策課もジャングルを含む複数の店を前からマークしていた」(同)
田沢容疑者が勤めていたジャングルグループは2018年に九州から東京に進出し、わずか数年で夜の街に全国でも指折りのネットワークを構築した。東京・銀座や大阪・北新地にも続々と新店を出している。
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