「コカイン逮捕でもピース」六本木トップキャストが失うタワマン 「権力に屈しない」アピールは裏目に

国内 社会

  • ブックマーク

常習的に吸引

 警察車両で護送される容疑者が、カメラ目線の笑顔でポーズを取る。まるで映画かドラマのような送検シーンが繰り返し放送されたこともあり、六本木の有名高級店「ジャングル」のトップキャストのコカイン所持による逮捕は大きな話題となっている。この事件、社会的影響力の大きさにかんがみて警視庁刑事部薬物銃器対策課が捜査を担ったという。「カメラ目線」容疑者の誕生にはどのような経緯があったのか。逮捕された女性は今後どうなるのか。

 捜査が動いたのは、9月15日の午後のことだった。

「六本木のタワーマンションの部屋に警視庁の捜査員がガサ(家宅捜索)に入り、0.4グラムのコカインを発見。ジャングルのトップキャストのヤマトリノこと田沢梨乃容疑者(27)を交際相手の福本康太容疑者(28)とともに、麻薬取締法違反(コカイン所持)の現行犯で逮捕しました。さらに21もの袋とストローも見つかり、常習的に吸引していたと見られています」

 と、社会部記者。

警視庁幹部は苦々しい表情で

 SNSやネットをざわつかせたのが、田沢容疑者が逮捕後にカメラの前で見せたハンドサインである。過去に某ラッパーが逮捕された際にも同様のサインをしていて、「屈しない」「口をつぐむ」などの意味があるとされている。

 田沢容疑者はその後、検察庁に送検される時にも、ピースサインで作り笑いのような笑顔を振りまいていたが、まるで当局を挑発しているかのようだった。映像を見た警視庁のある幹部は苦々しい表情で次のように話す。

「強がっているのかもしれないが、あんなことをしても本人にとっては何も良いことはないだろう。反省の態度が見られず虚勢を張っていると受け止められるし、取り調べ官の印象も悪くなる。現場の捜査員だって、じゃあ徹底的にやってやるという意識になるだけだ」

 ここで、逮捕までの経緯を簡単に振り返っておこう。

 捜査関係者の話を総合すると、端緒はおよそ半年前の「ある情報提供」だったようだ。
 薬物に関しては、「A子がシャブをやっている」「B男は、どっぷりハマって抜けられなくなっている」といった情報が捜査当局に寄せられることは少なくない。ただ、仲間割れによる悪意のあるタレコミの類も多く、そう簡単には捜査員も動かない。

次ページ:警視庁の本気度

前へ 1 2 3 次へ

[1/3ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。