「作業着が白い」という理由で退職するケースも… “セクハラ”や“更衣室の有無”だけではない女性作業員が直面するブルーカラーの「昭和すぎる職場環境」
作業服の色が原因で退職する女性
女性ブルーワーカーの生理にまつわる働きにくさのなかでは、「生理痛でも仕事が休めない」や「男女共用のトイレではナプキンが替えにくい」という声が多いが、なかにはこんな悩みも。
「うちの工場では、作業服が白だからという理由で女性作業者が辞めました」
とりわけ食品関係、医療、リネンなどに関わるブルーカラーの現場には、作業服が白という現場が少なくない。清潔がウリの現場だ。真っ白な作業服はそのバロメーターになる。
だが、この白い作業服を毎日着用しなければならないのは、女性にはかなりの心的ストレスになる。言わずもがな、汚れが一発で分かってしまうからだ。
ナプキンから経血が漏れる失敗は、実は稀に起きるものではない。かなりの割合の女性が、生理がくるたびに多かれ少なかれ漏れた経血で下着を汚してしまっている。ましてやブルーカラーは体を動かす現場だ。
「私たちはただ座っているだけではなく動く。そのうえ現場にはトイレも少ないので、ナプキンを取り換えるタイミングを逸することも多く、余計漏れやすいんですよね」
女性の労働者が抱える「ライフイベント」
女性ワーカーからの悩み相談は、前出のような生理に関するものだけではない。
「セクハラに耐えられない」
「同僚に言い寄られて困っているが、上司は『モテモテじゃん』と真面目に取り合ってくれない」
「妊娠したが、相談できる上司がいない」
など、ライフイベントに関わるものや、一刻を争う内容のものも少なくない。
とりわけ、20~30代の若い女性ブルーワーカーからは、妊娠を機に現場から外され、給料が激減。産後復帰できるまで生活できないかもしれないといった悩みも聞かれる。
なかには、本人の意思に関係なく妊娠が判明した直後から「母体保護」で現場を降ろされたが、「現場作業者として雇ったから」と内勤にしてもらえず、「女性で働き続けるのは難しいのでは」などと暗に退職を促された人も。
さらに、こんな声も。
「妊娠初期のころは普通に仕事をしていたのですが、つわりがひどいため、深夜帯のシフトは免除してもらっていました。しかし、周囲の男性ドライバーからは、陰で『女はズルい』『だから女は使えない』と言われていたようです」
女性トラックドライバーを表す「トラガール」という言葉に、筆者が強い憤りを感じる理由の1つには、こうして「若い女性」を誘っておきながら、彼女たちのライフイベントに対する理解や準備には全く無頓着であることがある。
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