マンションに帰ると、妻と恋人が並んで座っていた。「一緒になったらどう?」「時間を返してよ」…火に油を注いだ42歳夫の言い分

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ところが、仕事先で出会った年上女性と…

 30代半ばになり、娘も小学校に入学した。家庭は妻のおかげで安泰だったし、自宅に帰れば妻は明るく迎えてくれた。

「そのころかなあ、仕事で知り合った女性と親しくなりました。優里亜というんですが、オレより3つか4つ年上で、子どもがふたりいると言っていました。男女の関係になるなんて思ってもいなかったんだけど、お互いに惹かれ合ってしまった。最初はオレも拒絶しましたよ、オレはいいけどあなたにはリスクが大きすぎるとも言った。でも彼女、ものすごい情熱で押してくる。跳ね返せなかったですよ」

 ある夜、裕造さんが借りているマンションに帰ると、ドアの前で優里亜さんが座り込んでいた。雨が降り注いでいるのに、微動だにせず彼女は膝を抱えていた。

「そんな人を追い返せない。家に入れて、熱いコーヒーを入れました。どうにもならない男と女の気持ちのやりとりがあって、関係をもちました。彼女は夫とは合わない、義両親とはもっと合わない。自分なんていてもいなくてもいい存在だと泣いた。オレもかつてはそう思った、自分に生きる価値なんてないと思ってたと思い出して……」

 そんなきっかけで始まった関係だった。最初は彼女がときどき来るだけだったが、そのうち彼女は帰らなくなった。夫のいる身で「まずいでしょ」と言ったが、彼女は聞く耳をもたなかった。彼もまた、心の中で彼女の存在感が大きくなっていくのを感じていた。

“現地妻”の様相を呈してきた、ある日

 優里亜さんは裕造さんの賃貸マンションから出勤するようになり、自宅に帰るのが週末だけになっていった。子どもたちは義母が育てているという。「もともと私は子どもを産むためだけに結婚したようなものだから」と彼女は寂しく笑った。

 彼が離れて住む妻子のもとへ戻る日は、優里亜さんが「行ってらっしゃい」と送り出して自分も自宅に戻ることになっていた。だがあるとき、裕造さんが自宅からマンションに戻ってみると優里亜さんが倒れていた。顔が腫れている。あわてて抱き起こし、意識がもうろうとしているようだったため救急車を呼んだ。

「自宅に帰ったら夫に殴られたそうです。でも彼女は病院では転んだと言い張った。オレも話をあわせて、マンションに帰ってきたら、彼女が倒れていたんだと説明しました。でも病院としては、オレが殴ったのではと疑っていたんでしょう。警察に話すとか話さないとかいろいろ揉めたんですが、彼女が『少し考えます』と言ったので、警察への通報は見送られた。ケガもたいしたことはなかったんですが、彼女は殴られたことへのショックが大きかったみたい。『こんな生活しているのはいけないとわかっているけど、どうしても自宅でずっと過ごすのは無理』と」

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