まさにリアル「ラヴ上等」…現役ヤクザがマチアプで“仙台在住の女性デザイナー(28)”との純愛にハマるまで 「独立資金が300万円足りないの…」への驚きの反応

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LINEに誘導する「玲葉」

 この頃になると、Aさんは、玲葉の話を知人たちに自慢するようにもなっていた。ステーキに黒コショウと聞いた知人が「それは中国人の定番の食べ方だから、もしかしたら玲葉は中国人じゃないの?」と言うと、Aさんは「それは偏見だ」と熱心に否定していた。

 玲葉は、ピアノ音楽が好きで特に「ショパンのノクターンの第2番」がお気に入りだった。これを知ったAさんは、この日からこの曲が大好きになった。

 すると知人が「その曲は中国で人気があり、お洒落な曲の定番として、どこでもかかっている。やっぱり玲葉は中国人じゃないの?」と言うと、Aさんは「いい曲はみんなが聞くもんだ。玲葉もその一人なだけだろう」と返事をするだけだった。

 メッセージを重ねるたびにポイント購入にお金がかかることを心配した玲葉がAさんをLINEへと誘導した。Aさんは玲葉に感謝し、彼女とLINEでのやり取りに没頭した。

 そんなAさんに対して「LINEに誘導するのはロマンス詐欺のパターンじゃないの?」と知人が指摘すると、Aさんは「玲葉はカネの心配をしてくれてるんだよ。それをロマンス詐欺だなんて疑ったら玲葉に失礼だろ!」と諭した。

300万円の資金が足りない

 玲葉は、現在従事しているアパレルブランドから独立して、デザイナーとして自身の個人ブランドを立ち上げる準備をしているそうだった。その資金がまだ足りない、というのが彼女の目下の問題であった。

「いくら?」とAさんが尋ねると、玲葉から「最低でも300万円。残りは自分で用意できる。両親も手伝ってくれるから」との返事がスマホの画面に届いた。

 Aさんは、そろそろ玲葉と直接会って話したいとも考えるようになっていた。しかし玲葉は仙台在住であり、一方のAさんは東京在住。直線距離で300キロ以上も離れているため簡単にデートができる距離でもなく、LINEでのやり取りを続けるしかなかった。

 後編【LINEのやり取りは“午前11時から19時”…現役ヤクザが明らかに怪しい“ロマンス詐欺”にカネを騙し取られるまで 「俺がヤクザだってことで迷惑をかけるんじゃないかと悩んでいた」】では、いよいよ「玲葉」が100万円の資金援助を依頼してくる。

 暴力団組員のAさんはどう対処したのか、はたまたAさんの片想いは成就するのか、それともフラれてしまうのか、詳しくお伝えする──。

藤原良(ふじわら・りょう)
作家・ノンフィクションライター。週刊誌や月刊誌等で、マンガ原作やアウトロー記事を多数執筆。万物斉同の精神で取材や執筆にあたり、主にアウトロー分野のライターとして定評がある。著書に『山口組対山口組』、『M資金 欲望の地下資産』、『山口組東京進出第一号 「西」からひとりで来た男』、『闇バイトの歴史 「名前のない犯罪」の系譜』(以上、太田出版)など。

デイリー新潮編集部

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