まさにリアル「ラヴ上等」…現役ヤクザがマチアプで“仙台在住の女性デザイナー(28)”との純愛にハマるまで 「独立資金が300万円足りないの…」への驚きの反応
今やマッチングアプリの国内市場規模は令和8年時点で1000億円以上に達している。あるマーケティング調査によると、日本は1ヵ月間でマッチングアプリを使う1人当たりの平均時間がトップクラスに長い国とされている。日本国内に本社を構える有名大手のマッチングアプリの会員数だけでも計9000万人を突破しており、職場や学校でマッチングアプリを使用した婚活や恋活の話を聞くのも日常のことであり、マッチングアプリで恋人を見つけて結婚に至ったというカップルが続出している。【藤原良/作家・ノンフィクションライター】(前後編の前編)
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そんな出会いの便利さに反して、マッチングアプリにはロマンス詐欺を筆頭に、様々な犯罪の“温床”として使われるという闇の側面もある。アプリで得られた犯罪収益の一部はトクリュウや日本の暴力団の資金源にもなっているという指摘も多い。
現役暴力団員のAさんは、周囲の知人たちがマッチングアプリで相手を見つけてデートを重ねているのを羨ましく思い、自分もマッチングアプリで恋人を探してみることにした。
Aさん自身は、これまで彼女がいなかったわけではなかった。若い頃はそれなりにモテたが、刑務所暮らしを経験し、出所後も組の用事で不規則な時間帯に外出することが多いとなると、普通の女性とは生活スタイルのズレが原因となって結婚はおろか恋愛からも遠ざかる日々が続いていた。
ハッキリ言えば、結婚や恋愛というものは暴力団員には不向きでしかない。しかし、今や男女の出会いのインフラツールとなっているマッチングアプリの存在を知ってしまうと「こんな自分にもチャンスが巡ってくるかもしれない」と心が弾むものがあった。
知人たちの協力を得て、マッチングアプリへの登録を済ませた時のAさんの心境はまさに「夢の中にいるよう」であった。
「マチアプって凄い!」
もちろん、登録時の職業欄は「自営業」とし、イレズミが見えない顔写真だけをアップした。暴力団員であることを偽るつもりはなかったが、わざわざ言わなくてもいいことは言わないでおくというスタンスだった。
登録したその日のうちに、「玲葉」と名乗る28歳の女性からメッセージが届いた!
この女性は、アメリカからの帰国子女で友達が少なく、今は仙台の実家で両親と同居しながら、アパレルブランドのデザイナーをしているという。
そんな最初の自己紹介のメッセージのやり取りをしているうちに、Aさんの所持ポイントはあっという間に尽きてしまい、Aさんは即座にポイントを購入。すると、玲葉から「手作りの今日のご飯の写真」、「自分がデザインした商品の写真」、「自宅室内の写真」などが次々と送られてきた。Aさんのほうも、自分の写真を数点送り返し、ふたりは順調に打ち解けていった。
この頃のことをAさんは「何年かぶりに女性と普通の会話ができた! マッチングアプリって凄い!」と感じていたそうである。
お互いにステーキが好物だということがわかり、ふたりの会話は調味料の話題へと進んだ。玲葉は「ステーキにはおろしポン酢や醤油とワサビよりも、黒コショウをかけるのが好きです」と話した。
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