「カネが賭けられないならもう行かない」 アミューズメントカジノ「換金できるコイン」付与終了でポーカーブームは終焉か 懸念されるアングラ化

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「ウェブコインが終わるならもう行かないよ」。最近アミューズメントカジノ店舗ではこんな声がよく聞かれるという。警察の指導で業界内で横行してきた「脱法コイン」の付与が近く終了することが決まり、客離れが起きているのだ。(前後編の後編)

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「六本木事件」で注目された「脱法コイン」

「いつかはブームに終わりが来ると分かっていましたが、案外早かったですね」

 こう語るのは都内のアミューズメントカジノ店舗関係者だ。アミューズメントカジノは若者たちに流行しているカジノゲーム「ポーカー」が遊べる遊戯施設である。この関係者によると、この数年で店舗が急増し全国で500店舗を超えていたが、今年に入って少なくとも約20店舗が閉業したという。

「これまではグレーな遊びだったのですが、警察が介入してきたことでいよいよ怪しくなってしまった。これから閉業ラッシュが起きるに違いありません」(アミューズメント店関係者)

 業界で横行してきた違法性のある営業に注目が集まったのは、2025年4月だった。20代の会社員が、風営法の許可を取って営業していた東京・六本木のアミューズメント店舗内で行われたポーカーで750万円負け250万円が支払い不能になり、警察沙汰になったトラブルを「デイリー新潮」が報じた。

 この高額な違法賭博を可能にしたのが、2年前から業界で流通してきたウェブコインだった。

「国内外で開催されるポーカー大会の出場費に使えるデジタル通貨として業界で導入されました。風営法5号営業では、ゲームの勝者に現金や物品を提供することが禁じられていますが、『スポンサー』がゲームの勝者と『選手契約』する立て付けならば賞品として付与できるとされた。これが業界で大流行したのです」(同)

負けが支払えなくなった客に「親に電話して振り込ませろ」

 流行したのはこのコインは換金可能だからだ。

「仲介業者が存在して換金が簡単にできる。つまり現金を賭けているのと同じなのです。一時は約180店舗が導入し、アミューズメントとは名ばかりになってしまった」(同)

 いったい店側はどのようにして稼ぐのか。業界団体関係者は「一般的なケース」として次のように説明する。

「例えば、『勝者5人に合計100万ウェブコイン』などと告知して客を募り、参加費2万円のトーナメントを開くとします。50人集まればトントンに見えますが、実はこの時点でボロ儲けが確定。負けて熱くなった客が必ずリエントリーを繰り返すからです」(業界団体関係者)

 賞品は「100万コイン」で固定されたままだ。リエントリーが増えるほど、プレイヤーにとっては割に合わないギャンブルになっていくのだが、

「熱くなって“勝って取り返せばいい”と5発くらいおかわりする客がごろごろ出てくる。うまくやれば1日の営業で数十万円の利益を得られます。後払い精算を採用している店がほとんどなので、金を持っていないのに熱くなって支払いできなくなる大学生もまれにいる。学生証を押さえられてしまったり、深夜、『親に電話して振り込ませろ』と精算させたなんて話もよく聞かれます」(同)

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