“タフで優秀な若者”はなぜ数年でコンサルを辞めるのか…「プロは言い訳をしない」と洗脳され、休日返上で“無理ゲー”な仕事を続けるエリート会社員の実態とは
コンサルはしんどい仕事である
コンサルはしんどい仕事である。常に仕事に追い回され「成長しろ」とプレッシャーをかけ続けられる。そして、辞めてもしんどい仕事である。コンサルを辞めて、別業種の仕事に就いてもたいていまた転職することになる。「ここを辞めても、自分はいくらでも次に行ける」。コンサルタントはそう言って胸を張るが、逆に言うと多くの場合、「次に行かないといけない」。いつまで経っても腰を落ち着けられない。40代、50代と年齢を重ねるにつれ、新しい職場に馴染むための体感的なつらさは加速度的に上がる。家庭ができ、親が老い、自分の体力も落ちる。それでも「お前は来年も続けられるのか」という問いに、ずっと答え続けなければならない。
かつて官僚として働き、現在はコンサルタントと芸人の二足の草鞋を履く筆者の著書『コンサルたちの憂鬱 転職無限ループ脱出マニュアル』(BOW BOOKS)が9月18日に刊行された。同書の内容をもとにその“しんどさ”を解説していきたい。【松本昌平/元官僚芸人まつもと】(全2回の第1回)
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そもそも、コンサルはしんどい仕事である。それはなぜか?
それは、コンサルに発注されるのが「無理ゲー」な仕事だからだ。考えてみれば当然で、企業が自社で処理できる仕事を、高いフィーを払ってコンサルに頼む道理はない。コンサルに発注される仕事の多くは社内で手に負えなかった、難しく複雑な仕事だ。そんな仕事を、コンサルは短い納期、高いクオリティでやらねばならない。発注企業の社内では絶対に通らないスケジュールが、コンサルとの契約書では「可能」になる。最初から「無理ゲー」をやらされる商売。ここがコンサルの「苦しさ」の出発点だ。
この「無理ゲー」をこなすためには、特殊な労働力が必要になる。地頭が良く、長時間労働とプレッシャーに耐えるタフな労働力である。東大、京大卒といった上位層の優秀な学生がこぞって志望してくる現状では、その需要は満たされている。
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