新生「サッカー日本代表」に“勝利の女神”は微笑むか…2030年W杯を占うアジアカップに「高円宮久子さま」の現地観戦が熱望される理由

  • ブックマーク

 来年の年明けに行われる「AFCアジアカップサウジアラビア2027」で、JFA(日本サッカー協会)の名誉総裁を務められる高円宮妃久子さまに現地観戦を熱望する声がサッカー関係者の一部で広がりつつある。

 W杯で“勝利の女神”と称される久子さまは、サッカー日本代表(サムライブルー)の象徴的存在だ。これまでアジアカップの結果が、W杯の成績にリンクすることはなかったが、今年の北中米W杯直後から一部の海外メディアでは「日本はアジアの手本だが、普段対戦しているアジア全体のレベルが低いため、今回のW杯でのブラジル戦のような、強豪をねじ伏せるタフさが身についていない」と指摘された。ワンランク上のステージに行くため「世界とアジアでの戦い方を分ける現状を打破し、アジアを圧倒する結果が必要」との考えがあるようだ。

アジア杯8位からW杯最高位タイ

 JFA関係者は「アジアカップで優勝したからといって、W杯で成功するとは限らない。逆にアジアカップで挫折したことがW杯での躍進に繋がったこともあった」と振り返る。

 背景には、チームの世代交代や戦術を構築するステップとしてアジアカップを活用してきたという事実がある。過去のデータを見ると、2004年のアジア大会では優勝したが、06年の独W杯はグループリーグ敗退。07年のア大会は4位で、10年の南アW杯はベスト16。11年は優勝するも、14年のブラジルW杯はグループリーグで敗退した。また15年はベスト8止まりだったが、18年のロシアW杯はベスト16だ。

 森保一監督体制で迎えた19年は、W杯の地元開催を控えたカタールにはア大会では敗れたものの準優勝。22年のカタール大会は16強入りした。引き続き森保ジャパンで臨んだ24年のア大会はベスト8止まりも、今年の北中米大会は、過去最多の出場48か国の中、32強に滑り込んだ。試合結果の背景には、「アジアで勝つ戦術」と「世界で勝つ戦術」の乖離があり、アジアカップはトップチームである日本に対して多くの国が「徹底的に守備を固めて、カウンターを狙う」対策を取るのに対し、W杯のグループリーグでは日本より格上の強豪国が「主導権を握り攻め込んでくる」という展開が多くなるためだ。

 一方で今年のW杯後、日本を下したブラジルのメディア「ジェー・ドット・コム」などは「日本はアジア予選において、実力差のある相手としか対戦していない」と酷評。韓国メディア「スターニュース」などに至っては「日本はアジアで楽に勝ててしまう環境が、勝負どころにおける、執念の差に繋がっている」と辛辣に総括している。元Jリーガーで飲食店経営の男性は語る。

「海外メディアからの厳しい指摘は、アジアでの戦いと戦術を変えろと言っているのではない。サムライブルーはこう闘うチームだというスタイルを確立せよということ。相手がどこであろうと『かく闘う』というアジアに君臨する王者の闘い方を、今こそ構築すべき時なんだ」

 前出のJFA関係者も「アジアの常勝国でなければW杯の優勝など夢のまた夢ということでしょう」と推察。その上で「だからこそ8年間にわたって日本代表の指揮を執り、一定の結果を残した森保さんにもう半年、指揮を執ってもらい、アジアで圧勝して次にバトンを渡すかたちにしたいということなのです」と話す。

 その「闘い方構築」の舞台設定として、久子さまの存在がクローズアップされているのだという。

 ロシアW杯でアジア勢初となる強豪コロンビア撃破を果たし、「サランスクの奇跡」と呼ばれた試合。カタールW杯で今回2度目の優勝を果たしたスペインを破り歴史的勝利を収めた試合。実に3回の準優勝という成績を残すオランダ代表に今大会、土壇場で追い付きドローに持ち込んだ試合……日本のサッカー史に残る、W杯の名試合の数々を現地でご観戦になり、「勝利の女神」と称えられる久子さまが、これまで観戦されたことのなかったアジアカップを現地で観戦し、勝利を後押ししていただこうという声がJFA内で広がりつつあるのだ。

次ページ:サウジご訪問は既に想定内

前へ 1 2 次へ

[1/2ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。