3700グラムのわが子の誕生に、妻の手を握り号泣…なのにわずか7年で離婚 66歳再婚夫の「会えないひとり娘」への心残り
【前後編の前編/後編を読む】幸せな家庭は“ほくろ事件”でぶち壊された…義妹のでっち上げ? 元妻の病室で明かされた離婚の真相
65歳は「前期高齢者」である。国から高齢者のお墨付きをもらったわけだ。同世代の訃報も徐々に増えていく。なにやら体の中を風が吹くような気分にさせられる。
「確かにそうですよね。それと同時に、やけに自分の過去が気になってしかたがない。後悔とは違うんですよ。後悔してもどうにもならないことはわかっている。だけど、どこかで落とし前のついていない件は、今つけておかないと死ぬときつらくなるだろうと予想がつく。僕には、定年退職したら落とし前をつけたい一件があったんです」
杉野宏忠さん(66歳・仮名=以下同)は落ち着いた口調でそう言った。一般的に言って、今の60代後半は見た目が若い。筆者が子どものころ、60代は完全に「お年寄り」だった。ほぼ白髪で背中が曲がり、歩くのに難儀している人たちもいた。今はめったにそういう人にお目にかからない。宏忠さんも、こめかみの白髪がむしろダンディな印象だし、ジムに通っているそうでお腹も出ていない。座っていても背筋はピンと伸びている。
【後編を読む】幸せな家庭は“ほくろ事件”でぶち壊された…義妹のでっち上げ? 元妻の病室で明かされた離婚の真相
60歳のときに再婚
宏忠さんは60歳のときに再婚した10歳年下の妻である美陽子さんとふたり暮らし。妻も再婚で、当時23歳になる息子がいたが海外で暮らしており、それ以降も年に1度ほどしか帰国しない。
「妻とは部署は違うけど同じ会社に勤めていました。うちの会社は65歳が定年だから、60歳になっても何も変わらないんですが、同じ部署の同僚たちがお祝いの会を開いてくれた。そこに美陽子もやってきたんです。一時期、同じ部署で仕事をしたこともあったので、そういう会があるならぜひ参加したいと彼女から言ってくれたそうです。実は僕も美陽子のことは憎からず思っていたから、ついはしゃいでしまいました」
あまりにうれしかった宏忠さんは、その会の支払いを全部自分でしてしまい、幹事や参加者から叱られたという。でも、みんなの気持ちが本当にありがたかった、こんな自分のために時間を割いてくれるだけでうれしくてと語るのを聞いても、彼の人のよさがわかる。
美陽子さんとはそのときのことが縁で交際するようになり、周りの応援もあって半年後には結婚となった。
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