妻に「話しかけないで!」…セリフ練習中に豹変した「クロ照英」 今だから明かす「父親失格」だった過去
『Family First』出版
人気俳優からイクメンタレントへ。芸能生活はおよそ30年になる照英(52)が、初めての子育てエッセイ『Family First 子どもに泣かれた戦隊ヒーローがたどり着いた「家族」と「育児」のかたち』(双葉社)を9月16日に出版する。俳優としてこれからという30代で「家族のため」と人気番組を卒業した舞台裏や、家庭での葛藤や後悔までを赤裸々につづっている。(全2回の第1回)
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【写真】かわいすぎる…「赤ちゃん」の頃の照英。大学時代の「やり投げ」ド迫力ショットも
気づけば52歳。今に至る半生を、時代とリンクして幸運に生きてこられたという思いもあって、照英は今回ペンを執った。
「来年で長男がちょうど20歳になりますので、いい節目だと思っています。僕自身今まで父親として、ベストファーザー賞とかいろんな賞をもらいました。今でこそ『イクメン』も当たり前になりましたけど、まだ男性が公園でベビーカーを押していたら変に思われるような時代から子育てをしてきました。時代の流れにもうまく乗らせてもらったので、昔のことも生々しく書かせてもらいました」
学生時代はやり投げでインターハイや国体にも出場。その実績を引っ提げて大学在学中に芸能界デビューすると、「スポーツマンNo.1決定戦」(TBS)などで活躍した。マッチョなイクメンのイメージも強いが、家族とのコミュニケーションは後悔ばかりだったという。
「本当は心配性だし細かいし、繊細なんですよ。『涙もろくて情熱家』っていうイメージを皆さんが抱いてくれるのも、仕事につながっていてありがたいですが、家庭にいると素が出てしまう。不安だからこそ余計な言葉も言っちゃうから、そんなことしなけりゃ、もっとのびのびと育てられたんじゃないかなと思う後悔もあります」
俳優としても頭角を現す。28歳からは5年にわたって国民的時代劇「水戸黄門」に風の鬼若役で出演した。31歳の時にフリーアナウンサーの阿部和加子さんと結婚。1年半後には長男が生まれる。そのころ、多数の映画やドラマに出演するなど多忙を極めていた。
「いろいろ抱えすぎたせいで、台本が何十冊も手元にあるのが当たり前でした。バッグや車のトランクも全部台本で埋まっていましたね。それに(京都の)太秦の撮影所に行くと、月曜日に家を出て週末まで帰ってこないのが普通でした」
自宅でも台詞を覚えていた時に、ついにイライラして限界を超えてしまった。
「赤ちゃんの長男がいたから、泣かないようにバルコニーでセリフの練習をしていました。集中して覚えたかったのに妻に話しかけられて、『今、話しかけないで!』って言ってしまったんです。自分でも想像しない“クロ照英”になっていました。この時、役者としては正しいのかもしれないけど、父親としては失格だなって思いましたね」
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