「あなたの子だと思う。産むね」自由すぎる年上の妻とは別居婚…「人妻」「20歳年下」の2人の恋人がいる41歳夫、それでも心が満たされないワケ
ふたりのガールフレンド
仕事にも慣れてきた2年ほど前から、彼にはガールフレンドがふたりできた。ひとりは同世代で、彼に「世間」を教えてくれる。もうひとりは20歳年下で、ひたすら彼を頼ってくれるかわいい女性だ。
「これが恋愛かどうかはわからないんですが、同世代の彼女は落ち着いた人妻です。2人の子どもがいる。『子どもは私の宝だけど、それと恋愛は違う』というタイプ。彼女は夫とも仲よしなんですよ。夫を立ててかわいい妻を演じてると言っていたから、結局、夫婦ってそういう枠にはまった関係のほうがうまくいくのかなと考えさせられたりもしますね。20歳年下の彼女は、おそらく精神的に僕と同じくらい自信がなくて、自分に価値を見いだせずに苦しんでいる。僕自身がずっとそうだったから、彼女の気持ちが痛いほどわかるし、今でもたいして変わらないから一緒に成長していけるような気がしています」
玲香さんは、もちろんそういう女性たちの存在を知らないが、知る気もないだろうと彼は言う。妻が望んでいるのは、どこまでも自由で対等な関係なのだ。ただ、智紀さんは、そうなるまでにまだ時間が必要だと感じている。
「ただ、僕自身が本当にそういう自由を望んでいるのかどうか、最近、自信がなくなってきました。人妻彼女のように、なんとなくお互いに束縛しあいながら夫婦をやるのも楽しいんじゃないかと思うところもありますね。玲香とはなぜか心の底でつながっている気がするから、僕から離れることはないと思うけど」
結局、いまだに僕は「幼いころに否定され続けた自分」から脱することはできていない。だからといって親を恨む気はもはやない。自分で自分を立て直すために今後、どうしたらいいのだろうと彼は頭を抱える。
「ふだんはそんなに苦しくないんですが、突きつめて考えると、いつもそこに思い至るんです」
ただ愚痴っただけみたいで申し訳ない。彼は話をしたあとに、必ずそういうメールを送ってくる。複雑でさまざまな人間の心を、彼はひとりですべて抱え込んでいるように見えた。この先の彼はどう変わっていくのだろうか。
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妻、娘、そして2人のガールフレンドとの間で、自分が望む「自由」を見失いつつある智紀さん。記事前編では、彼が両親と決別して自立し、玲香さんと出会うまでを紹介している。
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