「スターの座を捨て渡仏」「夫の不貞、離婚を経て、ジャーナリストに」 岸惠子さんの型破りな生き方 「ライオンとにらみ合い、危機一髪の場面も」 仕事仲間が明かす

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「若くはない男も女も幸せであっていい」

 季節が移ろうのと同じく、人もまた齢を重ねる。岸さんは雑誌のインタビューやイベントでのトークに臨んだ際、「老い」や「高齢者」に関する質問を受けると、独特の見解を披露した。先のベテラン記者によれば、

「話は次のようなものでした。“テレビなどが高齢者をテーマに取り上げるときは、ベッドに寝たきりの老人を大写ししながら、介護する人が赤ちゃん言葉で話しかけているシーンばかり。高齢者のイメージがこんなふうに定着するのは嫌だ。こうしたスタイルがはやり過ぎている”と」

 さらには、よくこうも言っていた。

「人生の夕暮れ時にパッと虹が立つような輝き、夕映えがあってもいい。夕映えの中に生きている、若くはない男も女も幸せであっていい。そんなことを私は夢見ているし、夢見ていれば、現れるんです。私には現れました」

 後編では、知られざる岸さんの晩年について、仕事仲間に聞いた。

週刊新潮 2026年9月3日号掲載

特集「「女優、作家、ジャーナリスト 生を謳歌した岸惠子は『老い』をどう受け止めたか」より

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