九州の高校スポーツでも早稲田が躍進する? 首都圏からの志願者増「早稲田佐賀」の現状を唐津在住のネット編集者が明かす「早稲田ブランドで地元が活気づいているのは事実」

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 長年、出版・広告関連の人々と仕事をしている筆者だが、とにかくこの業界で出くわす機会が他の大学に比べて格段に多いのが、早稲田大学の出身者である。言うまでもなく日本屈指のブランド校の一つである「早稲田」だが、その価値が今後、地域の活性化に大きく貢献していく可能性あるのでは、と最近感じている。

 というのも、現在私が住む佐賀県唐津市には「早稲田佐賀中学校・高等学校」があり(2010年4月に開校)、“早稲田ブランド”が唐津に活気を供給している現状を目の当たりにしているからである。ちなみに、筆者は早稲田OBではなく、この記事が広告の類ではないことは書き添えておく。【中川淳一郎・ネットニュース編集者】

早稲田ならではの一体感

 早稲田佐賀の校舎が建つ場所は、唐津城の真下という絶好のロケーション。もともとこの場所には「唐津市No.1の進学校」である県立唐津東高校があった。しかし2006年に同校が中高一貫校となることを契機に移転。その跡地に早稲田佐賀中高が入ったのだ。

 生徒の多くは、地元佐賀県内からやってくるが、隣の福岡市から通う生徒もいる。さらに、意外かもしれないが、東京からやってくる生徒たちも多いのだ。もちろん、飛行機で通うわけではない。寮に住むか、家族で唐津市に移住する例もあるという。

 放課後は中心街で早稲田の制服やジャージを着ている生徒をよく見かける。さらに、週末になると、ちょっと高級な飲食店で、早稲田佐賀の保護者と思しき人たちの会合に出くわすことも少なくない。お子さん連れの場合が多く、高級料理店に中高生がいるな、と思ったら早稲田の生徒とその家族だったりするのだ。地元以外から進学する生徒が多いため、パパ・ママ同士が繋がり易い印象がある。PTAで知り合った保護者たちが一緒に飲んだりもしている。

 裕福な家庭が多いのも特徴の一つだろう。スーパーのチェーンの社長が保護者の中にいて、熊本地震の時はすぐに支援物資を用意していた。こうした危機になると、熊本にも存在する早稲田ネットワークと連携し、「なんとかせなあかん」となり、人脈の広い人々が動き、支援にあたる。言うなれば、早稲田を軸に、地域が動いているのだ。

 私は東京時代、早稲田ならではの一体感というものを意識したことがなかった。何しろ、慶応義塾「三田会」の鉄の結束と比較すると、早稲田は個々の学生が好き勝手に生きているように見えたからだ。いわゆる「論客」を見ていても、慶応の論客同志が罵り合うような姿は滅多に見ないが、早稲田同志だと平気でやってしまう。自由かつ是々非々で、バンカラな気風が早稲田人気の理由だとも思う。しかし、唐津で目撃した早稲田の一体感は、これはこれで、大変好感が持てるものであった。

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