「200人の若い愛人が」「3機のプライベートジェットを所有」 中国の「超ド級バブル経営者」が無期懲役に
科挙の合格を目指す唐の盧生(ろせい)は、うたた寝をしている間に栄枯盛衰の夢を見る。粟飯を炊くほどの短い時間だったことから「一炊の夢」と呼ばれる故事だが、中国・恒大グループ元会長の許家印(67)にとっては、あまりにもリアルな「夢」だったに違いない。
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8月20日、広東省深セン市の中級人民法院(地裁)は、許被告に対し無期懲役の判決と政治的権利の終身剥奪、そして全個人財産の没収を言い渡した。罪状は違法公衆預金吸収罪、贈賄など八つである。改めてこの人物は何をやらかしたのか。
「恒大は1996年に、住宅政策が緩和されることを見込んで許が設立した不動産会社です。彼のもくろみは当たり、グループは2009年に香港証券取引所に上場、時価総額は72億ドル(約1兆1500億円)まで膨らみました」(北京特派員)
約14兆円もの売り上げを
だが、中国において不動産ビジネスで成功を収めるには癒着がついて回る。大規模開発は地方政府が許可権を握っているからだ。
元産経新聞中国総局記者でジャーナリストの福島香織氏が言う。
「許が問われた罪で最も重要なのが汚職です。その関連でいえば、24年に貴州省党委書記の孫志剛が収賄罪に問われ執行猶予付き死刑になっていますが、これは恒大グループに関するものだといわれている。また、司法部長で無期懲役となった唐一軍、元深セン市長で同じく無期懲役となった陳如桂も許との癒着を指摘されています。また許は汚職の金を洗浄したことから“汚職官僚のホワイトグローブ(お金をきれいにする手袋)”とも呼ばれていました」
政府とのパイプをフル活用した恒大は大量の借り入れで土地を取得しては住宅を建て、20年には7000億元(約14兆円)もの売り上げを記録する。それに合わせるように、許の私生活も豪奢(ごうしゃ)を極めるようになる。
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