「ミャクミャク」の関連商品にも「合成着色料」が “安心安全”を謳う日本の「巨大食品会社」が抱える大きな矛盾
「カロリーゼロ」の落とし穴――人工甘味料と依存のカラクリ
専門家たちが近年とりわけ注意を促しているのが「人工甘味料」だ。「糖類ゼロ」「カロリーゼロ」を売りにする商品で、砂糖の代わりに「スクラロース」「アセスルファムK」「アスパルテーム」などが重用されている。
先に登場した薬学博士の中村氏はこう警告する。
「2023年にWHOは、体重管理や生活習慣病予防を目的とした人工甘味料の摂取は“推奨しない”という勧告を出しています。2型糖尿病や心血管疾患による死亡リスクが高い傾向が報告されているのです」
2017年には「フラミンガム心臓研究」のデータを用いた米国の分析で、人工甘味料入り飲料を平均して1日1回以上飲んでいた人は、まったく飲んでいなかった人と比べて脳梗塞の発症リスクが2.96倍、アルツハイマー型認知症の発症リスクが2.89倍という関連が確認された。さらに2022年に科学誌『Cell』に発表された論文では、サッカリンとスクラロースが食後の血糖反応を悪化させることが示された。
大西氏はこう指摘する。
「食品業界には、消費者が『また食べたい』と思う商品ほど売上につながる構造があります。脳の報酬系を刺激し“やめられない、止まらない”状態になりやすい添加物を使用するのは不自然で、倫理的に問題があります」
人工甘味料が使われ続ける背景を中戸川氏が明かす。
「人工甘味料は少量でも甘みが非常に強いので、砂糖より原材料コストを大きく下げることができます。消費者から“なぜ添加物を使っているのですか”と聞かれても、食品会社は“安いから”とは答えられず、せいぜい“国の基準に適合して製造しています”と説明することしかできないと思います」
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ESGを掲げる各社は、専門家や国際機関が示す健康リスクについて、どう答えるのか……。
新潮QUEで配信中の記事【ESGで美辞麗句を並べる「巨大食品会社」の嘘】では、「山崎製パン」、「日本ハム」、「伊藤ハム米久HD」、「日清食品HD」への取材に対する回答と、ESGの理念に矛盾する巨大食品会社に対する専門家見解を、より詳しく伝えている。
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