コメ農家は「本当に追い詰められています」 “コメ離れ”“離農者”が加速して日本人が“外国産コシヒカリ”をほおばる未来…「消費者が5キロ3500円のコメを買えない日本の経済状況が最大の元凶」
日本人の収入が大問題
「そう思うことが当たり前なのはなぜか、最終的には私にも分からないのですが、『とにかくコメは安くないと困る』と、かなりの日本人が考えているようです。まあ、そうした気持ちは理解できなくもないのですが、安さだけを最優先に考える消費者を対象にした継続的な営農はできないと感じるようになりました」(同・男性)
「美味しさと安全性を反映した販売価格を理解してくれる消費者に向けて売るという経営方針です。確かに『コメは高くて買えない。安い麺類にシフトしないと生きていけない』という方々も少なくないのは承知しています。農家を含め、日本国民の多くが収入の伸び悩みに苦しんでいます。今日という一日を生きるだけで精一杯で、日本のコメ生産について考える余裕など、生まれるわけがありません。なので政府にはぜひ、日本人全体の収入が上がる政策を心から期待しています。5キロ3000円台のコメを、多くの日本人が普通に買える時代になってほしいですし、それこそが、“豊かな日本”のひとつの形だと思うのです」(同・男性)
日本のコメ農業を再生するために必要な改革は、まだまだ山のようにあるという。そもそもコメの消費量が減っているのだから、少量販売を充実させる必要がある。昭和の時代は誰もが米穀店で「5合買い」が可能だった。
“コメ体験”の必要性
また価格を巡って「農家vs消費者」の対立関係が強まっているが、この“無意味な対立”を解消する必要がある。
その原因には、都会に住む多くの人が農家の次男、三男で構成されていたかつての時代とは異なり、今は農業に縁遠くなった国民の99%の非農家が消費者の多勢を占めていることも挙げられるだろう。
だとすれば、コメの生産現場を観光資源として見直し、田植え体験、稲刈り体験などの農体験、自然体験の拡充、農家民宿の充実も考えられる。意外にも、繊細で緻密な営農をする日本農家に対し、インバウンドの需要があるかもしれない。
前編【相次ぐ「概算金ショック」で“コメ大暴落”危機…「離農が加速して、生産量も激減しかねない」新潟のコメ農家が嘆く「国の本音は“足りない分はカリフォルニア米で補う”ではないか」】では、提示された概算金があまりに安いため、全国で離農者が続出する危機的な状況について詳細に報じている──。
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