秋篠宮さまが“異例のお言葉”で政府の施策にご発言された真意 「私も生身の人間」「いろいろと思うところはある」
「非常にいびつな制度」
一昨年のお誕生日に際した会見で、女性皇族が結婚後も皇族の身分を保つ案について「当事者の意見を聞く必要があるとお考えか」と記者会から問われた秋篠宮さまは、
〈該当する皇族は生身の人間〉
と述べられ、女性皇族やその親族のお考えを宮内庁は理解しておく必要があると仰っていた。
「当時のご発言は佳子さまを想定されたものでしたが、今回はご自身を念頭に『私も生身の人間なんですよね。ですからいろいろと思うところはもちろんあります。なかったらおかしいと思います』と切り出されたのです」(前出の記者)
先ごろ公布された改正典範によって、女性皇族が結婚後も皇族の身分を保ち、また旧宮家の男系男子が養子として皇室に入ることが可能となった。ところが、
「憲法上の制約があるとはいえ、典範改正にあたって政府が水面下で陛下や秋篠宮さまのお考えを伺おうとした形跡はありません」
そう話すのは、さる宮内庁関係者である。
「秋篠宮さまは、眞子さんや佳子さまが幼少の頃から『結婚したら一般人になる』という前提でお育てになってきました。それが今回の改正で、現在の女性皇族はご身分を選択できるものの、皇室に残っても配偶者や子どもは一般人となるなど、非常にいびつな制度となってしまった。ここに至るまでに、当の佳子さまはもちろん、ご両親にも何ら“ご意思の確認”は行われていないのです」(同)
「憲法に抵触しないぎりぎりの形で……」
これは「男系男子の養子」についても同様で、
「6月に陛下が示されたご懸念は、もっぱら養子案についてのものでした。陛下と秋篠宮さま、そして上皇さまは平成時代、2009年から定期的に『三者会談』の場を設けられ、皇室の将来についてご意見を取り交わされてきました。その中では、立ち消えとなってしまった『女性宮家』の構想も共有されていたのですが、男系男子の養子案については、どなたも望んでおられませんでした」(前出の関係者)
実際に小泉政権下の05年にまとめられた有識者会議の報告書でも、養子案は国民の理解と支持を得ることが難しいとして「採用は困難」と結論付けられていた。ところが、20年を経て再び浮上することに。
「陛下はこうした動きを憂慮され、憲法に抵触しないぎりぎりの形で国会や政府に警鐘を鳴らされたのです。ところが、法案はそのまま成立してしまった。むろん陛下や皇族方への事前のお伺いなど皆無。そのような経緯を踏まえ、秋篠宮さまは今回あらためて苦言を呈されたのです」(同)
後編では、こうした皇室と政府側の間にできている“溝”について、専門家の声を紹介する。
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