サウジに続いてフランスでも「ドラゴンボール」テーマパーク建設と報道…そろそろ日本も「鳥山明記念館」を真剣に検討すべきでは

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鳥山氏の原画を浮世絵のようにしてはいけない

 現在、上野の「東京都美術館」で「大英博物館日本美術コレクション 百花繚乱~海を越えた江戸絵画」が開催され、盛況である。大英博物館が収蔵する日本画、浮世絵の質の高さに衝撃を受けた人も多いのではないか。そして、現在、漫画の原画やアニメのセル画が浮世絵のような状態になりつつあることをまだまだ日本国民は知らないし、関心が高いとはいえない。

 漫画やアニメの資料を収蔵する施設は、2000年代に里中満智子氏が中心となって進められた。ところが、民主党政権下で無駄遣いの象徴のように扱われ、計画が消滅してしまった。当時は漫画家や文化人の間でもハコモノ扱いする人が多かったが、もしこの時に施設ができていれば、貴重な文化財の流出を食い止められた可能性が高い。

 鳥山氏の記念館が実現すれば、その原画の美しさに驚嘆する人は増えるはずだ。そして、原画やセル画を取り巻く現状に関心を持つ人が増え、流出に一定の歯止めをかけることに繋がるのではないかと考えている。

 筆者は、鳥山氏が残した原画は将来の“国宝”の最有力候補だと考えており、真っ先に保存を図るべき最重要な文化財だと思う。その収蔵・展示施設を建設し、広く国内外の漫画・アニメファンに向けて開放することは大きな意義があるはずだ。普段はハコモノに批判的な政治家や文化人もぜひ賛同してほしいが、難しいだろうか。

ライター・山内貴範

デイリー新潮編集部

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