サウジに続いてフランスでも「ドラゴンボール」テーマパーク建設と報道…そろそろ日本も「鳥山明記念館」を真剣に検討すべきでは

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日本はコンテンツ大国なのに……

 さて、日本はこれほど世界を熱狂させる漫画やアニメを生み出す世界有数のコンテンツ大国といわれているにもかかわらず、施設“全体”が国内のコンテンツを題材にしているテーマパークは「サンリオピューロランド」など数例しかない。

 平成の初~中期には、神奈川県の川崎周辺に手塚治虫のコンテンツを使った大型テーマパークが建設される計画があったというが、頓挫してしまった。昨今、「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」は日本の漫画やアニメとのコラボが盛んになっているが、全体の世界観はあくまでも海外のコンテンツが中心である。

 間違いなく『ドラゴンボール』は世界でもっとも人気のある日本のコンテンツの一つであり、国内にもテーマパークができれば、インバウンド観光客を呼び込む目玉にもなるだろう。したがって、テーマパークは先行投資として有益と思われるが、止まらない物価の上昇は建設費を直撃している。令和に入って以降、大規模なテーマパークが開業するケースは少ないことからもわかる。

 それゆえ、国内で『ドラゴンボール』のテーマパークをオープンさせるのは、ほぼ不可能ではないかと考えられる。しかしながら、鳥山氏に関する施設が日本にないのは、あまりに寂しい。何かしら、鳥山氏の業績を顕彰する施設があってもいいのではないかと筆者は考えている。

「鳥山明記念館」の建設を急げ

 以前にも筆者は「デイリー新潮」で、日本に「鳥山明記念館」を造ってほしいと主張した。鳥山氏の原画や、アニメのセル画を常設展示する施設だ。これなら、テーマパークほどの建設費をかけずに造れる。クラウドファンディングを行えば、それならばと喜んで資金を出す人もいるのではないだろうか。

 鳥山氏が残した膨大な量の原画を“常設”で見学できる場所は、国内には存在しない。鳥山氏の絵は美術的な観点からも評価が高く、『Dr.スランプ』や『ドラゴンボール』の原画が鑑賞できるだけでも世界中から集客が見込めるのではないか。館内に、鳥山氏以外の漫画家の原画展が定期的に開催できるスペースも設ければ、なおよいだろう。

 近年、日本の漫画の原画やアニメのセル画の海外流出が急速に進んでいる。鳥山氏の作品はその中心的な存在だ。色紙やセル画はオークションにたびたび出品され、世界中のコレクターが高額で落札するほど人気がある。このまま流出が進めば、「原画を見るためには海外に行かなければならない」という状況になってもおかしくない。

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