〈東武鉄道4人死亡事故〉運転士が事故後に発した「驚きの言葉」 会社側の「ブレーキをかけたが間に合わなかった」と矛盾
見張り員はなぜ、列車に進入可能の合図を出したのか。東武日光線の新鹿沼駅(栃木県)で作業員4人が死亡した事故における、目下最大の関心事だ。が、東武鉄道の関係者のあいだでは、このナゾとともに、事故後、運転士が発した言葉に疑問の声が上がっているという。
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悲劇が起きたのは、8月20日の午前10時45分ごろ。除草薬散布のため駅のホーム下の線路付近にいた4人の男性作業員が、東武鉄道の看板特急「スペーシアX」にひかれて命を落とした。
東武鉄道関係者が明かす。
「スペーシアの運転士は30代の男性でした。事故発生直後に運行管理者と無線交信する中で、彼は“列車接近了解合図を確認して警笛を鳴らした後、異音を感知して非常ブレーキを引いた”と口にしたといいます」
そのやりとりが社内で話題になっているのは、
「会社が記者会見で伝えた内容と食い違っているからです。会社は“線路上に残っていた作業員を目視した運転士が非常ブレーキをかけたものの、間に合わなかった”と説明しました。ですが運行管理者には、異音感知、つまり、なにかにぶつかった音を聞き、ブレーキをかけたと言っている。会社の説明とつじつまが合わないのです」(同)
この食い違いは一切報じられていない。
事故から1時間後も
東武鉄道の現役社員の話。
「運転士の言葉も見張り員の進入許可に関しても、会社から説明はありません。同僚とは“せめて、聞き取りを終えた見張り員の聞き取り結果だけでも説明してほしい”と話しています」
事故当時、現場の手前約315メートルの地点に「中継見張り員」、約80メートルの場所に「列車見張り員」が配置されていた。
運転士は現場の215メートルほど手前で列車見張り員からホーム進入許可の合図を受けたと認識して警笛を鳴らしたとされる。
「会見では、中継見張り員は列車見張り員と意思疎通できる状況ではなかったとのこと。見張り員同士の連携が取れていなかったのが事実として、作業員の退避が完了していない状態で、列車見張り員はなぜ進入許可を出したのか。同僚と話していても頭が混乱するばかりです」(同)
社会部記者が後を受ける。
「国交省の運輸安全委員会による事故調査が入り、栃木県警が業務上過失致死容疑で捜査しています。列車のカメラ映像の解析や、現場にいて無事だったほかの作業員や見張り員、運転士に対する聴取を行って当時の状況を調べている。見張り員に関する状況は早晩、はっきりすると思います」
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