「ゴキブリが出た」から「成果自慢」まで高市首相の「X連投」にとびかう批判 官邸発「一方通行メッセージ」の空回り

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「ファクト(事実)で見てみましょう」

 高市早苗首相は歴代の首相と比べて記者会見やぶら下がりなどの取材対応をぐっと減らす一方、Xを中心としたSNSでの発信に傾倒している。内閣支持率の低下が報じられた2026年7月下旬以降、その傾向は強まる一方だ。その中身は「アイロンがけ」「風呂掃除」「公邸に出たゴキブリ」の話題から物価高対策など政策、さらに災害関連など多岐にわたる。これらXへの連投は永田町などでどのように受け止められているのか、お伝えする。

 直近で話題になったXへの連投について振り返っておこう。8月14日午後、高市氏はわずか数分のあいだに5回にわたって物価高対策に関する長文のポストを連続投稿した。文字数は合計で3000字近くに及び、物価高対策について「ファクト(事実)で見てみましょう」との言葉と共に自らの成果や正当性をアピールする内容だった。少し前の7月、「0時間~3時間睡眠が常態化している」などとXにポストして波紋を呼んで以来の“行動”だった。

サッチャーを引用し

 その後の17日には「2026年4~6月期四半期別GDP速報」を引き合いに、景気回復の実績を強調。続く21日には先の国会で追及され続けた「高市陣営による誹謗中傷動画への関与疑惑」や、資金決済法違反(無登録営業)が疑われる暗号資産「サナエトークン」への関与について反論を展開したのだった。

 イギリスのサッチャー元首相の「好かれることを目的にしたら、取るべき決断が取れなくなる」という言葉を引用して身の潔白と公約実現を主張した。しかし、世論からは「まずは説明責任を果たすべきだ」「SNSで一方的に語るべき内容ではない」といった冷ややかな声が相次いだ。

 さらに22日には、公邸での生活に関するエピソードを披露。オバケは出ないが、ゴキブリは出る、しかしマンガ『火の鳥』の愛読者である自分に殺生はできず、秘書官がコンバットで退治してくれた――物価高に関する「ファクト」主張や、いくつかの疑惑に関する反論とはトーンの異なるポストもまた波紋や批判を呼んだ。

官僚臭が抜けないね

 そんなこともあってか、高市氏のXフォロワー数は約298万に達し、石破茂前首相(約52万)や岸田文雄元首相(約80万)を圧倒しているにもかかわらず、この強固な基盤をうまく使いこなせているといった評価は永田町でもあまり聞こえてこないようだ。

「高市氏の政策などに関するポストは数字やデータ、法律名などが細かく正確に配置されており、さすがに明らかな間違いなどはない。スキはない印象ですが、国会の想定問答や役所のリリースを思わせる文体で官僚臭が抜けないねと言われています」

 と、政治部デスク。高市氏自身、4月の段階では記者から取材対応の少なさを問われた際、「Xではリプライで意見を直接受信できる」などと利点を強調していた。

「ここ最近、自らの正当性や実績データを一方的に投下することが目立ち、さながら『ネット上の街頭演説』のようになっていると指摘されがちです。それでも効果があがれば問題ないのかもしれませんが」(同)

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