令和の「甲子園最強校」はどこだ 最多勝は大阪桐蔭ではなかった…数字から見えた意外な“勢力図”
頂点まで突き抜ける力
ただし、通算勝利数は当然ながら出場回数にも左右される。そこで1回の出場につき何勝しているかも計算した。
◇令和の甲子園「1回出場あたり勝利数」
2.75勝:仙台育英(22勝/8回)
2.67勝:智弁学園(16勝/6回)
2.22勝:大阪桐蔭(20勝/9回)
2.00勝:横浜(14勝/7回)
2.00勝:京都国際(12勝/6回)
1.88勝:健大高崎(15勝/8回)
1.78勝:智弁和歌山(16勝/9回)
1.71勝:近江(12勝/7回)
1.71勝:神村学園(12勝/7回)
1.56勝:山梨学院(14勝/9回)
1.50勝:沖縄尚学(12勝/8回)
仙台育英は2.75勝で、この指標でもトップ。2位は大阪桐蔭ではなく智弁学園で、6回の出場で16勝、1回あたり2.67勝となる。全国優勝こそないが、甲子園へ出れば深く勝ち上がる傾向は明確だ。
智弁和歌山は9回出場で16勝のため1.78勝。それでも2021年夏、2026年夏と二度の優勝を達成した。智弁学園が安定して上位へ進むタイプなら、智弁和歌山は頂点まで突き抜ける力を持つ。
5位以下にも全国優勝経験校が並ぶ。近年、安定して勝ち星を積み重ねているのが健大高崎、京都国際、神村学園だ。
健大高崎は2024年春、当時2年生だった佐藤龍月(現・オリックス)と石垣元気(現・ロッテ)の二枚看板を中心に初優勝。今年夏は決勝で智弁和歌山に敗れたが、夏では過去最高となる準優勝まで進んだ。かつては「機動破壊」のキャッチコピーで走塁が注目された学校だが、現在は投手力、打力、守備のバランスが取れたチームへ変化している。
京都国際は2024年夏に初優勝。令和の12勝のうち11勝が夏で、夏の勝利割合は91.7%に達する。20勝中15勝を春に挙げた大阪桐蔭とは、かなり対照的だ。投手陣を軸とした守りを武器に、夏のトーナメントで勝ち星を重ねてきた。
神村学園も12勝中10勝が夏。2023年夏、2024年夏にはベスト4へ進んだ。令和に入ってから甲子園で初戦敗退に終わったのは2025年夏だけ。鍛えられた守備と機動力を絡めた攻撃を武器に、全国で安定した成績を残している。
◇令和の甲子園「夏の勝利割合」
91.7%:京都国際(夏11勝/12勝)
83.3%:神村学園(夏10勝/12勝)
81.8%:仙台育英(夏18勝/22勝)
75.0%:智弁和歌山(夏12勝/16勝)
75.0%:沖縄尚学(夏9勝/12勝)
66.7%:近江(夏8勝/12勝)
64.3%:横浜(夏9勝/14勝)
62.5%:智弁学園(夏10勝/16勝)
40.0%:健大高崎(夏6勝/15勝)
28.6%:山梨学院(夏4勝/14勝)
25.0%:大阪桐蔭(夏5勝/20勝)
春夏の割合まで比べると、強豪校を一つの物差しで評価する難しさが浮かぶ。通算勝利数では仙台育英がトップ。大阪桐蔭は春に圧倒的な数字を残し、京都国際や仙台育英は夏に勝ち星を集中させた。智弁学園は出場時に深く勝ち上がり、智弁和歌山は二度の夏優勝を記録している。
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