「決裁にハンコが10個くらい必要なのに上司たちは何を見ていたのか」法務省「ラブ上等」厚労省「がん患者支援」タイアップ中止騒動に元経産官僚の岸博幸氏が喝!
一事が万事
「いずれも作品を広めたい制作側からの売り込みがあったのでしょう。間に広告会社が入っていたか否かは分かりませんが、仮に入っていたとしても、最終的に判断するのは当然役所です。私も働いていたからわかるのですが、役所はこういう事業に予算をつける時、担当の課だけでなく、関係する課にも相談しなければならない。当然部や局の了承も必要で、10個くらいのハンコが必要だったはず。上司たちは何を見てOKを出したのか。役人の考える力が低下していると危惧せざるを得ません」
岸氏は役所全体にこのような雑な姿勢が蔓延していないか不安になると語る。
「時代の変化に応じて、ネットをフル活用して広報していこうという姿勢自体は悪くありません。ただし広く国民に奉仕しなければならない行政には慎重な姿勢が求められます」
岸氏は新しいカルチャーに慣れた若い役人たちが、軽い調子で判断しているのではないかと危惧する。
「今回はマーケティングの失敗でしたが、心配なのは事業そのものにも影響が出ていないかという点です。一時が万事ですからこういうことが続くと、社会保障もちゃんとやってくれているのかと国民は不安になってしまいます。ネットが発達したことで広報が便利になった反面、国民からの監視の目も厳しくなっています。役人たちには気を引き締め直してほしいと思います」








