「福岡県議会のドン」が急転直下の“議員辞職”も…自民党内で「ウチの地元は大丈夫か?」の声が絶えないワケ 「福岡以外の2つの県議会でも“上納”に関する情報提供を受けた」とジャーナリスト
「地元議会は?」の切実な疑問
自民党の国会議員が鈴木氏に「福岡県議会は、どうなっていますか?」と質問した理由は主に2つある。1つ目は有権者の自民党に対するイメージダウンの懸念だ。
「そもそも自民党は派閥の裏金問題も充分に解決できていません。疑惑が依然としてくすぶっている中、今度は福岡県議会で“政治とカネの問題”が浮上したわけです。当然ながら有権者が『やっぱり自民党は地方議会でも金権体質なのか』と受け止めることになります。しかも来年4月の選挙は他ならぬ統一地方選ですから、福岡県議会の問題が長引けば長引くほど自民党のマイナスイメージも大きくなり、地元の地方選の逆風になってしまうという不安が1回生国会議員にはあるのです」(同・鈴木氏)
蔵内氏が議長の座を辞めるだけでは足りない。議員辞職をしてもらわないと世論は収まらない──こんな悲鳴を上げていた自民党の国会議員は少なくなかったに違いない。
ならば蔵内氏が県議を辞める意向を示したのだから一件落着……と言えば、まだまだ予断は許さないという。自民党の国会議員は2つ目の問題、つまり「我が地元の議会は大丈夫なのか?」という不安を抱えているのだ。
全国の実情を調査するか否か
「実は全国の他の地方議会でも、議会のポストなどをめぐって、福岡県議会と同じような金銭授受の慣習があるのではといった情報が永田町で流れ始めています。私のところにも2県についてそれぞれ元職員などから真偽不明ですが『噂がある』と情報提供がありました。統一地方選に向けて地元で応援しなければならない自民党の国会議員にしてみれば、とにかく早く収束して欲しいわけです。危機管理の基本に従えば、自民党の鈴木俊一・幹事長は、福岡の県連を厳しく指導し、全国の県連に調査させるべきでしょうが、『実はうちも……』なんていう話が飛び出しても困る。“パンドラの箱”を開けるのも怖いという本音はあると思います。さらに高市首相は9月の内閣改造を検討しています。新執行部になる可能性もあるので鈴木幹事長は今は積極的には動けないということも考えられます」(同・鈴木氏)
とにかく蔵内氏は県議を辞めてくれた。後はじっとしておこう──もし自民党がこう判断したとして、果たして吉と出るのか凶と出るのか。
しかしながら福岡県議会で起きていることは“政治とカネ”を巡る問題の追及ではなく、県政のヘゲモニーを争う“権力闘争”に過ぎないという。
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