9軒の家が17軒に分割され…住宅街で切り売りされる土地と急速に失われる緑 住人の権利より開発業者の利益が優先される日本は「住環境後進国」だ
周囲の住宅がすべて切り売りされた
これはSさんの自宅の周囲で現実に起き、いまも継続していることである。横浜市内の急行停車駅から徒歩15分ほどの住宅街で、かつては周辺の民家のなかでSさん宅が敷地面積はいちばん狭かった。ところが、いまではもっとも広い。なにが起きたのか。
はじまりは20年ほど前だった。向かって右隣の家が売却され、土地は分筆されて2軒の建売住宅が建ったのである。芝生が広がる広い庭が端から見ても心地よく、隣家の環境はSさんがこの土地を購入する動機の1つでもあったという。...

