崩落止まらぬ「リブゴルフ」今週末で“最後”の可能性…「最終戦キャンセル」を隠し続けたCEO、生き残り策に失敗か

スポーツ

  • ブックマーク

会場設営の工事は行われず

 それにしても、オニールCEOは、チーム・チャンピオンシップの中止をなぜこれほどまでにひた隠しにしてきたのか?

 言うまでもなく、その答えは、その事実を「認めたくない」「言いたくない」「知られたくない」というオニールCEOの気持ちや考えの反映だったに違いない。

 本来のチーム・チャンピオンシップの開催予定日が目前まで迫っても、試合会場では設営工事が何一つ行われていなかったという事実は、大会が中止されることを明らかに示していた。「この状況では、最終戦は開催されないはずだ」「設営が間に合うはずがない」といった噂は、地元のデトロイトをはじめ、全米中、世界中にすっかり広がっていた。

 しかし、それでもリブゴルフの公式ウェブサイト上では、チーム・チャンピオンシップの入場チケットが販売され続け、8月に入ってからも購入できる状態だった。チーム・チャンピオンシップ開催を伝えるページは、「更新されていない状態のまま、ずっと公開され続けていた。意図的に放置されていた」と報じた米メディアもあった。

 一方で、PIFからの支援打ち切りが決まって以来、オニールCEOはPIFに代わる新たな出資者探しに奔走し、8月5日には「リードインベスター(筆頭投資家)を得た」と、誇らしげに発表した。さらには、そのリードインベスターに続く「マイナー投資家の候補にたくさんの企業が名乗りを上げている」と、思わせぶりなことも口にした。

「ラーム離脱報道」がダメ押し?

 これにより、「リブゴルフは2027年も生き残ることができるようになった」と報じられた。だが、その直後には、リブゴルフの顔的存在となってきたスペイン出身選手のジョン・ラームが「今季限りでリブゴルフから離脱し、2027年からはDPワールドツアーを主戦場とする模様だ」と英紙テレグラフに報じられた。

 リブゴルフが来季も生き残ることができたとしても、ラーム無きリブゴルフに、どこまで魅力があるのか。そう考えて、出資を検討していた企業や投資家が、挙げかけた手を下ろす可能性も指摘され始めていた。

 そんな状況下、オニールCEOとしては、ネガティブな事実や事情は「明らかにしたくない」「できる限り、隠したい」「伏せたい」と思ったことだろう。

 だからこそ、チーム・チャンピオンシップ中止の発表は、ぎりぎりまで行わなかったのだと考えられる。とはいえ、ビッグ・イベントの中止は、いつまでも隠し通せる話では、もちろんない。

 8月13日には、リブゴルフの公式サイトに、「チーム・チャンピオンシップのチケットは、もはや販売されません」という記述が唐突に登場し、翌14日にはサイト上での販売が完全に中止された。

 そして17日、チーム・チャンピオンシップが中止され、開幕を控えたインディアナポリス大会が今季の最終戦となることが、ついに選手たちにメモ書きによって伝えられた。

次ページ:デシャンボーは我が道を進む

前へ 1 2 3 次へ

[2/3ページ]

メールアドレス

利用規約を必ず確認の上、登録ボタンを押してください。