日ハムの主砲「レイエス」今オフに争奪戦も…豪快な1発だけじゃない“まじめな努力家”だからこその魅力 セ「DH導入」もカギに
交渉は10億円から?
北海道日本ハムファイターズ・フランミル・レイエス(31)に今オフの争奪戦が予想されている。25年はパ・リーグで本塁打と打点の二冠王、NPBに在籍する3季で計82本塁打(8月17日時点)を放った超優良外国人選手である。争奪戦の背景には来季からセ・リーグでDH制が導入される影響も大きいが、破壊力バツグンの大砲タイプは投高打低のNPBにとっては是が非でも欲しい逸材だ。とはいえ、ペナントレースが終了する前にレイエスの去就が注目される理由はほかにもあった。
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「日本にやってきて3年目。今季の打率は3割1分8厘でリーグ1位です(8月17日時点、以下同)。本塁打は2位、打点も3位。三冠王にもっとも近い男であり、一発の脅威と確実性の両方を秘めたスラッガーです」(スポーツ紙記者)
そんなレイエスの去就が注目されるようになったきっかけは、6月の月間MVP受賞が決まった際、会見での本人の発言だった。
「来年の去就がどうなるかは正直、分からないところ。別のチームでやるかはまだ不透明だが、このチームにいる間、北海道にいる間には優勝したいと強く思っている」
この発言を受けて、他球団がざわついた。とくに来季からDH制が導入されるセ・リーグの各球団は慌てたという。超優良外国人選手であるため、交渉のスタートラインは「今季の推定年俸4億5000万円の2倍余」になるとも予想されている。
19年7月、三角トレードでサンディエゴ・パドレスからクリーブランド・インディアンズ(現ガーディアンズ)に移籍したころのレイエスを見たア・リーグ中地区球団のスカウトがこう続ける。
「19年シーズンは、2チーム合計で37本塁打を放ちました。うちパドレスで打った27本塁打のほとんどがソロで、直球系のボールを仕留めたものでした。インディアンズに移籍してからは名将のテリー・フランコーナ監督(67=当時)に走者を進める意識を持つよう指導されたらしく、ライトや右中間への打球が増え始めました。その後、球団をいくつか渡り歩きましたが、いつの間にか変化球打ちも上手になっていました。強面な風貌ですが、秀才タイプの努力家。パドレス、インディアンズでは外野を守っていましたが、290パウンド(約131キロ)近い体型なので守備範囲は狭く、DHを希望していました。ただ、一塁の守備は上手でしたよ」
日本ハムに残る?
レイエスの日本ハム移籍が決まったのは24年1月。前年8月、ワシントン・ナショナルズ傘下の3Aチームからリリースされた際、日米の複数球団がアタックしていたそうだ。チームの補強や選手の移籍情報をメインとする米メディア「MLB Trade Rumors」の当時のニュースを見ると、「NPB球団を全て確認できていないが、DeNA、東京ジャイアンツなどが交渉に熱心なようだ」とあった。日本ハムでの今日の活躍は他球団も予見していたわけだ。また、23年の争奪戦の一報が本当なら、今オフの交渉はリターンマッチともなる。他球団がざわついているのはそのためだ。
しかし、長打力やケタ外れなパワーと言えば、外国人選手の専売特許でもあったはず。目下、レイエスの25本が12球団の外国人選手のトップでもあるが、2番手は誰かというと、巨人のダルベック(31)の20本だった。コンパクトスイングのダルベックが「レイエスに次ぐ2位」にいるのはちょっと意外。他に2ケタ以上の本塁打を放っている外国人選手は、セ・リーグでは広島のファビアン(28)、ヤクルトのサンタナ(34)、中日・サノー(33)が15本でセ・リーグ6位。巨人・キャベッジ(29)が13本、広島・モンテロ(28)の10本だ。
パ・リーグの本塁打王レースは、32本のソフトバンク・栗原陵矢(30)を25本のレイエスが追い掛ける図式となっており、楽天・マッカスカー(28)が17本でリーグ7位、埼玉西武・ネビン(29)が16本で8位、千葉ロッテ・ソト(37)が15本で9位。埼玉西武・カナリオ(26)が10本で15位となっていた。
また、各チームよって事情も異なるが、打線の中核である4番を主に務めているのはダルベック、サノー、マッカスカーといったところ。ソトも27試合で4番を務めたが、山口航輝(26)など日本人選手の脇を固める立場だ。「助っ人の豪快な一発でゲームの主導権を握る時代」ではなくなったようだ。
そう考えると、パワーとバットコンタクト率の高さの両方を持つレイエスが「交渉スタートは10億円」と言われるのにも納得だが、「最終的には日本ハムに残るのではないか」との声も聞かれた。メジャーリーグではシーズン中に来季の契約を口にするのは日常茶飯事であり、レイエスの「来年はどうなるか分からない」のコメントも「深い意味はない」と解釈されているからだ。
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