なぜいま? 皇室典範改正の折も折、「愛子さま」に取り沙汰される“伊勢神宮の祭主”就任説 「“愛子天皇”を阻止したい意図が働いているのでは…」との指摘も

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保守層でも意見対立

「これは私の解釈ですが『無理を言う』とか『義務ではない』というのは『ワガママだ』や『パフォーマンスに過ぎない』と言っているのと同じではないでしょうか。こうした保守政治家の考え方が、秋篠宮さまが一昨年のお誕生日会見で『皇族は生身の人間』と言及されたことからも明らかなように、一人の人間としての天皇・皇族方のお考えやお立場をないがしろにして法改正を行うという結果を生んでいるように思えてならないのです」

 前述の宮内庁OBは、こう持論を語る。

 実際、保守系と呼ばれるマスコミの間にも、差が生まれているとの指摘がある。新聞が「オワコン(終わったコンテンツ)」と呼ばれる令和に入って以降も、発行部数では500万部を上回り、実際の販売部数でも350万部を超えるとされている読売新聞は、保守系メディアの筆頭格だが、2025年5月15日、社説で「女性天皇に加え、将来的には女系天皇の可能性も排除することなく、現実的な方策を検討すべきではないか」と言及。一面の記事では、結婚した女性皇族の家族について「夫と子にも皇族の身分を付与することを可能とするよう皇室典範を改正する」と提言した。

 これに対して一部の保守系メディアは「女系天皇」容認の「読売提言に与野党から戸惑いの声相次ぐ」「『立法府の総意』へのちゃぶ台返し」と批判。マスメディアの内部でも、意見が割れ始めているようなのだ。

 祭主と斎宮、祭主と斎主を混同する例はX(旧ツイッター)などでも散見される。政教分離に従って戦後、最初に伊勢神宮の祭主となった明治天皇の7女(第7皇女)の北白川房子さんは、84歳の時に退任している。宮内庁関係者は「上皇陛下の姉の池田厚子さんが、黒田さんに祭主を引き継いだのも、実は86歳の時なのです。黒田さんは現在、57歳。愛子さまにバトンを託すのは、先例にならっていくのであれば、およそ30年後ということになります。なのになぜ、今そんな噂がまことしやかにささやかれているのでしょうか」と指摘する。

 噂は何かの「為にする話」なのではないか。そう考えるのは、下衆の勘繰りだろうか?

朝霞保人(あさか・やすひと)
皇室ジャーナリスト。紙媒体やWEBでロイヤルファミリーの記事などを執筆する。

デイリー新潮編集部

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