“家族4人でディズニー”が約10万円!?「毎月35万円で節制しても全然投資できない」子育て世帯の資金が溶ける夏休みの落とし穴【FPが助言】
【FPが助言】家計のバランスを崩す「年間特別支出」の盲点
「家計管理の相談に乗っていると、『毎月予算内でやりくりできているはずなのに、なぜか貯金が増えない、赤字になる』とおっしゃる方が非常に多いのです」
FPの八木陽子さんは、陽さん夫妻のようなケースは子育て世帯の“典型的なしくじり”だと指摘する。
「原因は明確で、『特別支出』を年間の予算としてあらかじめ計算していないからです。子育て世帯には、毎年のゴールデンウィークや夏休み、年末年始の帰省費やレジャー費、それから七五三、スタジオでの家族写真撮影など、十万単位で『お金が飛んでいくイベント』が年に何度もやってきます。この特別支出をしっかり見積もらず、日々の生活費とい一緒くたにして処理しようとすると、イベントのたびに家計がガタガタになって、日ごろは引き締めている生活費の管理までおろそかになってしまう。そして、運用資金や貯蓄を取り崩す羽目になるのです」
生活費をやりくりするモチベーションを保ち、計画的な資産形成を継続するためにも、八木さんは以下の2つのステップを提言する。
【ステップ①】1月〜12月のイベント予算を書き出し「特別支出専用口座」へ隔離
「まずやってほしいのが、1月から12月までに発生するイベントと、そこにかかるおよその金額を書き出すことです。帰省、レジャー、誕生日などの恒例行事のほか、進学や七五三などその年ならではのイベントもあるでしょう。家電の買い替えを予定しているなら、それもピックアップしておきましょう」
これらを合計した金額が、わが家の『年間特別支出』というわけだ。書き出した結果、特別支出が年収に対して多すぎるようなら、例えばレジャーの行き先や回数、内容、移動手段などを再検討し、予算を組みなおす必要があるだろう。
特別支出の予算が決まったら、別口座に確保しておくことも重要だと八木さんはアドバイスする。
「日々の生活費とイベント資金を物理的に分けておくこと。そうすれば、イベントのたびに生活費のやりくりに戸惑うこともなくなります。仮に年間60万円かかるのであれば、毎月5万円ずつをメイン口座から「特別支出専用の普通預金口座や目的別口座」に移しておきましょう。夏休みに帰省や旅行へ行くときは、毎月の生活費口座からではなく、この専用口座から支払うのです」
もっとも、陽さん夫妻の場合、生活費35万円を除いて手元に残るのは月5万円。この全額を特別支出に備えるなら、毎月の投資に回すお金は残らないことになる。
「陽さん夫妻は、毎月5万円を投資できていたのではなく、本来は特別支出に充てるべきお金を、いったん投資に回していたともいえます。結局、赤字を埋めるために投資信託を売却するのであれば、実質的な資産形成にはなりません。投資額を月2万円に減らして残る3万円を特別支出用に積み立てる、ボーナスから特別支出を先取りするなど、無理なく続けられる配分を考える必要があります」
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