【VIVANT考察】「ベキは死んでいない」…野崎の“謎”の単独行動から生存説を読み解く
なぜイスラエルか
公安部は刑事部と違い、秘密主義だ。同僚や部下とも情報を共有したがらない傾向がある。実際の警視庁が昨年発表した報告書にもこうある。「(公安部は)互いの活動状況を共有しない」。閉鎖的なのは、自分たちでも認めているのだ。
乃木もシーズン1の第7回でテントを欺くため、黒須ら5人の別班員を撃ち、裏切ったように見せかけた。別班も公安も、目的のためになると思ったら、手段を選ばないのだろう。
野崎は、乃木に報告しないまま、次の作戦に移ったと見る。乃木に報告しなかった理由は、公安部か別班に、5人を拉致した組織に通じる者がいると睨んだからではないか。
野崎が密かに飛んだ先はイスラエル。廣瀬瑞樹が連行された国である。野崎は、廣瀬の居場所についての情報を得たのかもしれない。
野崎は同国の史跡で会った正体不明の男と、こんな会話を交わした。
男「よくやってくれた。さすがだな」、野崎「それは良かった。こちらとしても、お役に立ててうれしい」
野崎が行ったこととは何か。シンプルに考えると、乃木に新庄が情報漏洩者と思い込ませ、タイに足止めしたことだが、まだ事の真相は分からない。
イスラエルにはモサド(対外情報機関)がある。米国のCIA(中央情報局)や英国のMI6(秘密情報部)と並び、世界で屈指の力を持つ諜報機関だ。野崎と会った謎の男がモサドの関係者で、2人が取引をしたという推理も成り立つ。
気になることがある。野崎は第11回で、単独行動をしている。島根から上京してきたベキの実兄・乃木寛道(井上順)と会った。何を話したかは明らかにされていない。
野崎の面会要請に対し、寛道は「憂助のことですか?」と尋ねた。ベキは第10回で死んでいるのだから、寛道がそう考えるのは自然だ。ところが、野崎はベキの件だと言った。一体、死者について何を尋ねたのか。
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