「女性に触れたくない」男が結婚、妻の入浴姿をのぞいて満足していたら…彼女の“男嫌い”にも秘密があった
入浴中の妻を…そして「兄」の訪問、彼女の秘密
彼は、ときどき妻が入浴しているのをこっそり見るのが楽しみだった。庭へ回ってバスルームの窓を少し開けるとゆっくり見られるのだ。それだけでよかった。
妹は「麗子さん、もともと変わった人だったけど、結婚してからますます変わったって言われてるよ」と隆行さんに告げた。変わり者夫婦だ、それでいいじゃないかと隆行さんは冗談のように受け流した。
結婚して1年ほどたったとき、麗子さんの兄と名乗る男性が連絡を寄越した。会ってみると腰の低い人だった。
「麗子はすべてをあなたに話しているんでしょうかと言われました。どういうことかと聞くと、麗子は男が嫌いなんだと。ああ、何か事情があるんだなと思ったんですが、その話はちょっと衝撃的でした。麗子たちのおかあさんは、夫の浮気を苦に自殺をはかり、未遂に終わったものの長く寝たきりだったらしいんです。麗子は母親を看護しながら、父への恨みを募らせていったと義兄は言っていました。『妹がどうして結婚する気になったのか不思議だったんですが、あなたも知らなかったんですね』と不思議そうでした。僕もちょっと人間不信なところがあるので、そういうところで惹かれ合ったのかもしれませんとごまかしました」
妻が言いたくないのなら、そのことは知らなかったことにしますと隆行さんは言った。いつか心を許して話してくれる日が来るかもしれない。隆行さんは、言えないことを抱えたまま結婚したところに、妻の人間らしさを見たような気がしていた。
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触れずに成り立っていた隆行さんと麗子さんの夫婦関係。記事後編では、家族の秘密が相次いで明るみに出るなか、ふたりの距離が大きく変わっていく。
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