“酷暑”に揺れる野球界…いまや少数派“屋外球場”での試合で浮き彫りになる“本拠地がドーム球場”チームのデメリット

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暑さに慣れることも

 このシステムを導入した、当時の三木安司トレーナー(66)にお話を伺ったところ、こう教えていただきました。

「ドーム以外の球場でのピッチングを見ていると、明らかにスタミナ面で影響が出ている。ある意味、ドーム球場のデメリットだ。空調の効いたドームの中で練習していると、いくら普段の生活で暑い外に出ているとはいっても体を動かすレベルが違うので、どうしても屋外球場では暑さに体がついていっていない。だから日中、一番気温が上がる時間にわざと炎天下の駐車場に出て、一番全身の筋肉を使う走る練習をやることで暑さに少しでも体を慣れさせて、屋外球場でもいいパフォーマンスが出せる体作りをやってドームのデメリットを補っている」

 一方、野手まで対象を広げられなかった理由については「投手はシーズン中も走ることが重要な練習で時間も割くが、野手は守備、走塁、バッティングとやることが多い上に、これらの練習は駐車場ではできない。投手と違って走る練習はメニューに入っていないから難しい」とのことでした。

 それでも荒木雅博(48・現ドラゴンズ球団本部長補佐)を筆頭に、何人かの野手は全体練習が始まる前にドームに入り、自主的に外の駐車場で走っていました。

 いまや少数派となった屋外球場ですが、ZOZOマリンスタジアムのドーム球場への改修が発表され、さらに屋外球場は数を減らすことになります。これでパ・リーグで屋外球場は楽天モバイル最強パーク宮城のみとなります。

 来年からセ・リーグでもDH制が導入されて、セ、パの差がまた一つ少なくなりますが、ドーム球場の数が一番の差と言えるようになるのかもしれません。

 ところで、ありがたいことに中継を行う放送席は屋外球場でも空調が完備されているので試合中はあまり暑さを気にせずにいられますが、練習の取材中は選手同様、炎天下で過ごすことになります。

 かつては夏場でもネクタイを締めて、それこそ全身から汗を吹き出しながらだった我々報道陣も「クールビズ」の推奨もあってかなりラフな格好で仕事ができるようになりました。テレビのアナウンサーは短い時間でも放送席が映るので、夏でもスーツにネクタイが必須でしたが、最近はジャケットなし、ノーネクタイがスタンダードになってきました。アナウンサーの世界でも同様に服装の変化が進んでいます。

村上和宏(むらかみ・かずひろ)
フリーアナウンサー。1967年、広島県出身。専修大学法学部卒業後、91年に東海ラジオ放送入社。制作局アナウンサーとして、主にスポーツ実況を担当。2025年の退社まで、プロ野球をメインに多くの番組制作に携わった。現在、バンテリンドームナゴヤのDAZNドラゴンズ戦実況、「プロ野球ニュース」(フジテレビONE)などに出演中。

デイリー新潮編集部

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