“酷暑”に揺れる野球界…いまや少数派“屋外球場”での試合で浮き彫りになる“本拠地がドーム球場”チームのデメリット

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練習でユニフォームを着なくなった理由

 私がこの世界に入った1991年当時、野手は守備練習では練習着を着ていても、バッティング練習はユニフォームで行っていました。投手は最初からユニフォームで練習。監督、コーチはもちろん練習中からユニフォームを着るのが当たり前でした。

 いつからか……はっきりした記憶はありませんが、少なくともここ10年以上前から練習中ユニフォームを着る野手はいなくなりました。

 なぜユニフォームを着ないかというと、ユニフォーム着用の場合、必ずアンダーシャツを着るのでどうしても2枚重ね着になります。暑さ対策のためには汗を吸収し、なおかつ涼しい格好で練習する必要があるため、吸汗機能に優れた練習着1枚で練習するようになったのです。

 さらに進んでここ2~3年は、下も短パンタイプの練習着を着用して練習するチームが増えてきました。

 今の夏の暑さは、練習時の着衣にまで影響を与えています。

 これだけ厳しい暑さが常態化した現代、本拠地球場に屋根があるか否かが、選手の体調に影響を及ぼすようになっています。スタンドと屋根の間に大きな隙間があって外気がそのまま入ってくるベルーナドームを除き、ドーム球場では練習も空調が効いた中で行われるため、外がいくら暑くても気温に関係なくいつも同じ条件のもとで動くことになりますが、屋外球場に行くと炎天下で練習することになります。

 ドーム球場を本拠地としているチームは、屋外球場でプレーする試合のほうが少ないため、練習から慣れない暑さの中で体を動かすと、熱中症まではいかないまでも必要以上に体力を消耗してしまうのです。逆に屋外球場を本拠地とするチームにとっては、ドーム球場での試合は練習中から快適な環境で体を動かす、ということになります。

 これが勝敗にまで影響を及ぼすことはないのでしょうが、選手のパフォーマンスに少なからず影響を与えていることは間違いありません。

 私が長年取材してきたドラゴンズでは、ドーム球場を本拠地とするようになった1997年にトレーナーがこの事態に気づき、98年から投手は全員、夏場の練習のうち、ダッシュや走り込みなど走る練習を、ドームのすぐ外にある広い駐車場で行うようになりました。

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