「中国人30人ほどに捕まって、素手や棒でめった打ちに…」 「闇バイト」逃亡者が語った「トクリュウ」からの脱出“恐怖の瞬間” 入れ墨男に浴びせられた“脅しの言葉”とは

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啓発しても響かない

 先の警視庁関係者は言う。

「『闇バイト』に加わった者たちは、ほとんどがこのような悲惨な境遇を迎えています。こうした過酷な現実を広く世間に知らしめることこそが、トクリュウ犯罪を防ぐための最大の防止策です。1人1人が正しい知識と危機感を共有していれば、自らや周囲の人間の、わずかな変化や違和感に気づき、警察に通報や相談できる。そうすることでトクリュウそのものを社会全体で遮断することができるのではないかと思います」

 もっとも、こうした啓発には限界もあるという。

「特に今の若い世代はTikTokしか見ない。Yahoo!ニュースやLINEニュースどころか、Xやインスタも見ませんから、いくら『闇バイト』の危険性を啓発しても、最も耳を傾けてもらいたいところに届きません。安易に『闇バイト』に手を染めるような若者は学校にもろくに通っていませんから、学校での啓発も意味がない…。耳に痛いことは聞かないし、心を閉じてしまっている若者たちが、個別のシグナルやテレグラムで直に勧誘されて指示を受ける。上位者は自分のキラキラした生活を見せつけ、時には先にカネをあげたり、おいしいご飯を食べさせたりするから、“やれば儲かる”“捕まらない”と勘違いしてしまう…。『闇バイト』のリスクを広く知らしめるというのは、本当に難しいことだと実感しています」

前編】では、闇バイトに誘われ、カンボジアの犯罪拠点に向かった彼らの“仕事”の詳細を記している。「中国人数名からボコボコにされて6階から突き落とされた」20代闇バイトの運命とは――。

デイリー新潮編集部

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