「忘年会ゲストにCUTIE STREETやDJ KOO」 早慶就職先1位「ベイカレント」の“令和版バブル”の実態

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 いまどきの東大生がこぞって目指すといわれているコンサル業界。こうした趨勢は私学に目を移しても変わらない。早稲田大学と慶応義塾大学という私学の両雄で就職先“トップ”に輝く企業が「ベイカレント」である。一体、どのような会社なのだろうか。

 未来を背負う大学生の就職先ほど、日本の現実を正確に映し出す鏡もないだろう。かつては金融業界やマスコミに多くの人材が輩出した早大、慶大の変化もまた、時代の流れを如実に反映している。

 ここ数年、両校の就職先として人気を誇るのがコンサル企業である。とりわけ目を惹くのが「アクセンチュア」「デロイト トーマツ」といった名だたる企業と肩を並べる「ベイカレント」。早大では「ベイカレント・コンサルティング」と合わせて2024年度に108人、25年に139人、慶大では23年度「ベイカレント・コンサルティング」が124人と、いずれもその年の“就職先1位”となっているから人気のほどが窺える。とはいえ、この会社になじみの薄い向きも少なくないのではあるまいか。

 元日経新聞記者で、ニュースサイト「MyNewsJapan」編集長の渡邉正裕氏が解説する。

「ベイカレントの前身は、1998年に神奈川県藤沢市で設立された〈有限会社ピーシーワークス〉です。当初はIT技術者を派遣する会社でした」

 創業者は江口新氏である。

「2006年に〈ベイカレント・コンサルティング〉に商号を変更しました。徐々に事業を拡大しコンサル業界で頭角を現していくのと時を同じくして、本社は都内の新宿、それから虎ノ門ヒルズへと移り、24年からは麻布台ヒルズにあります。26年入社の新卒は800人と、大変な人数を採用し、規模を拡大し続けています」(同)

忘年会は“令和版バブル”

 現在は持株会社「ベイカレント」の傘下に「ベイカレント・コンサルティング」「ベイカレント・テクノロジー」を抱える。今年2月期の売上は約1483億円で、利益率は国内ファームでトップに君臨している。平均年齢は31歳。社員数は連結でおよそ7000人超という同社の好調ぶりは、次のエピソードから十分すぎるほど伝わってくるはずだ。

 ベイカレ関係者が語る。

「虎ノ門ヒルズに本社があった頃は、そこのホールを借りて忘年会をやっていました。ところが最近の忘年会の会場は東京ドーム。昨年はCUTIE STREETという、レコード大賞新人賞をとったアイドルグループがゲストで参加していました。TRFのDJ KOOは忘年会の“レギュラーメンバー”だとか。家族の参加もオーケーで、1万人ほどがドームに集まりました」

 実に“令和版バブル”といった趣である。コンサル全盛期とはいえ、ベイカレはいかにして今日の地位を築いたのだろうか。

強力な「営業専門部隊」

 さる大手コンサル社員によれば、

「はっきりとベイカレントの勢いを感じ始めたのは5、6年前からでした。その頃、“アクセンチュアをやめてベイカレントに依頼する”というクライアントが一気に増えていたんです。理由は明快で、単純に価格差だと思います。アクセンチュアをはじめとした外資系コンサルの場合、一定の割合のロイヤルティを本社に納めなくてはなりません。この負担がバカにならず、単価の大幅な値下げが難しい。ベイカレントにはこの“上納金”がないので、他社よりも安く報酬を提示できるわけです」

 他社の負担となっている上納金の不在は、別の恩恵ももたらしている。

「ベイカレの初任給は600万円で、これは他のコンサル企業と比べても遜色ない。さらに、他社から中途で採用される場合には、100万円ほど高くなる感覚です。社員にここまで還元できるのも、他社のように本国の本社に納める上納金がないというのが大きな理由でしょう」(先の関係者)

 同業他社を渡り歩くのが常道といえる斯界にあって、高給はかけがえのない魅力だろう。

 高給である点と共に、ベイカレについて語る際、誰もがある特徴を強調する。それは営業力の強さだ。

 先の渡邉氏によれば、

「ベイカレントは“営業専門部隊”を擁していることで知られています。一般的に、コンサルティング会社では“アベイラブル”と呼ばれる手持ち無沙汰な人材が出てしまうものですが、ベイカレントは営業力のおかげで、次から次へと仕事をとってくる。アベイラブルが生まれる隙がないのです」

〈そんな「営業部隊」の実態や、採用活動における「必死な囲い込み」を含めた同社の“正体”について、多くの関係者への取材をもとに、新潮QUEで詳報している〉

デイリー新潮編集部

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