熊本地震で再び注目を集める「八代市庁舎汚職事件」…逮捕された“ジャーナリスト”は「五輪4連覇」レジェンド女子選手の“不肖の従兄弟”だった

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取材名目で市の関係者に面会

 7月28日に発生した熊本地震――。震度6強を観測した同県八代市の小野泰輔市長は、地震の影響で“市役所庁舎”の地下にある免震装置の一部が損傷したと明かした。2022年に完成したこの市庁舎、実は、つい最近まで別の“事件”で注目を集めていた。市庁舎の建て替え工事をめぐる“汚職事件”をめぐり、「議会のドン」として権勢を振るった成松由紀夫市議(55)の手が後ろに回ることに。そして、意外な“共犯者”の存在もクローズアップされたのだ。

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 熊本県八代市の新市庁舎建設に絡み、今年5月から6月にかけて、成松市議や土木会社元役員らがあっせん収賄罪で熊本地検に起訴された。準大手ゼネコン「前田建設工業」から、工事の落札や契約額の増額で便宜を図った見返りとして、6000万円の賄賂を受け取っていたためだ。

 続けて、成松市議には賄賂のマネーロンダリングまで発覚。6000万円のうち2000万円をコンビニのATMから都内のウェブ制作会社の口座におよそ40回に分けて送金し、マネロンを行っていた。そのため、組織犯罪処罰法違反(犯罪収益等隠匿)で、成松市議に加え、ウェブ制作会社役員と、職業不詳の伊藤卓也被告らも起訴されたのだ。

 社会部記者によれば、

「伊藤被告はマネロンに加担するほかに、捜査網が狭まってくると、スパイ工作のような真似もしていました。“フリージャーナリストの桜井要”と称し、市職員らに接触。さらに、疑惑調査のために設置された百条委員会の委員長にも取材名目で面会している。そのやり取りを無断で録音、盗撮し、百条委員会の調査が不公正であるかのように装おうとしたのです」

パワハラ告発

 この伊藤被告、かつて日本を代表する金メダリストを巻き込んだ騒動で名前が取りざたされたことがある。実は、伊藤被告は女子レスリングの伊調馨さん(42)の“従兄弟”だった。伊調さんはアテネ、北京、ロンドン、リオデジャネイロと、史上初の五輪4連覇を成し遂げ、国民栄誉賞を受賞したレジェンド。姉の伊調千春さんもアテネ、北京五輪の銀メダリストだ。

 レスリング関係者が明かす。

「2018年、日本レスリング協会の栄和人強化本部長(当時)による、伊調馨さんへのパワハラが告発されたことがありました。警視庁職員である男子フリースタイル日本代表コーチ(同)に対し、伊調さんを指導しないように圧力をかけたというもの。また、伊調さんの男子合宿への参加禁止や、練習拠点にしていた警視庁レスリングクラブへの出入りを妨害されたという内容でした」

 日本レスリング協会は当初、「コーチに圧力をかけたり、伊調選手の練習環境を制限した事実はない」と告発を一蹴していた(後に、4件のパワハラ行為を認定して謝罪)。

「当時の栄さんの釈明は、次のようなものでした。“馨がコーチと組み手練習をしていると、ほかの選手から目のやり場に困るといった声が寄せられた。だから、二人の練習は全体練習が終わってからにして欲しいと伝えただけだ”と。栄さんにとって、身に覚えのない告発だったわけですが、その原因について、“馨の従兄弟から逆恨みされたかもしれない”との疑いを持っていました」

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