高市総理のSNS「0~3時間睡眠」アピールより 早朝から深夜まで資料を熟読しているのがマズい理由
状況全体を俯瞰できないと判断をまちがう
筆者の経験に照らして考えても、ひとつの方向性にまとめられた資料ばかりを、根詰めて読んでいると、いわば視野狭窄のような状態になって、客観的な判断ができなくなってしまいます。その状況に進むことが、現状に照らしたときはたして正しいといえるのか。有効性があるのか。そういう判断は、状況全体を俯瞰または鳥瞰するように眺めないと、なかなかできないものです。
ましてや「骨太方針」も「日本成長戦略」も「地域未来戦略」も、みな高市総理がこだわる「強い経済」の実現に向けた方針または戦略です。その資料を早朝から深夜までひたすら読み続けるだけで、内容を検証したり、少し広い視野で眺め直したりする時間は持たないのだとしたら、比較する対象もないまま自身の肝いりの政策に洗脳され、問題があっても気づけなくなってしまいます。
その結果、猪突猛進よろしく自分が信じる道を突き進むのだとすれば、そんなに恐ろしいことはありません。でも、高市総理自身が、ただただ〈読み続け〉〈熟読検討〉していると書いているのだから、すでに恐ろしいことが起きているということかもしれません。
〈官邸から持ち帰りの資料〉や〈国会答弁資料〉も同じです。総理大臣に必要なのは、資料読みなどはサッサと済ませて、現状をよく把握することだと思います。現状とは、狭義では国会、広義では社会全体から国際情勢まで、あらゆる方面の現状を指します。それをしなければ、いくら与党の議員数が多くても国会は紛糾するでしょうし、質問に対する的を射た答弁もできないでしょう。
とにかく内閣総理大臣は、日本の行政権を担う内閣のトップで、国の政治を動かすリーダーなのです。資料ばかり読んでいてはいけません。内容を大まかに理解したら、資料に書かれた内容でいいのか、内容は正しいといえるのか、ほかの情報とくらべて検討し、判断できなければいけません。
高市総理、忙しくすぎて時間がかぎられているなら、なおさら資料を読む時間は減らして、比較検討する時間や、第三者の意見を聞く時間を増やしてください。でも、そもそも極度の睡眠不足で判断力がないのでしたら、同じことかもしれませんが。
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