平均年収は2000万円超で5大商社トップ 三菱商事はなぜ「ホルムズ海峡封鎖」に動じることがなかったのか
ホルムズ海峡を通過しなければならない案件がないのが特徴
そもそもLNGとは、
「メタン(CH4)を主成分とする天然ガスをマイナス162℃以下に冷却し、液化したものです。液化することで体積は約600分の1に減少し、海上輸送が可能になるのです」
三菱商事の中堅社員がそう解説する。
「三菱商事は1969年、LNG輸入代行事業者として関与し、日本で初めてLNGの輸入に携わりました。当時は、公害問題が深刻化していた時代。また、都市ガス需要が急成長していた。そこで、環境面に優れ、熱量が高いLNGが新たな燃料として注目されたのです」
三菱商事が抱えているLNGの権益は、5大商社だけではなく、日本企業の中で最も大きい。
「三菱商事の持分生産量は約1500万トンと、日本のLNG需要のおよそ4分の1に相当します。調達先もブルネイ、マレーシア、オーストラリア、アメリカなど世界中に分散しています」(同)
その上、ホルムズ海峡を通過しなければならない案件がないのも特徴だ。
「オマーンにLNGの権益が二つありますが、それはホルムズ海峡の外側です。例えば、台湾はLNGの約3割を中東から買っているので、今回のような件があるとエネルギー安全保障が脅かされます。が、当社をはじめとして日本はLNGポートフォリオや調達の分散化が進んでいたため、海峡封鎖があってもあまりバタバタしないのです」(同)
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