“試合の送迎”は当然で“大一番には有給休暇” 「高校球児の親」はどれほど大変なのか

スポーツ 野球

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 第108回全国高校野球選手権大会の地方予選が各地で行われている。選手たちのハツラツとしたプレーや、健康、技術の上達を陰で支えているのは、いうまでもなく監督やコーチ、マネージャー、チームメイトだが、それ以外に忘れてはならないのが「親」の存在だ。

 3人の野球少年の父親である佐賀県唐津市在住のksk氏(52)は、昨年は長男が県大会の決勝戦で、今年は次男が予選一回戦で敗退する「最後の夏」を見届けた。いかに野球が我が子、そして親にとって人生の感慨をもたらすか、についてksk氏に聞いた。関係者以外には窺い知れない世界だが、改めて話を伺うと、「球児の親」というものはかなり大変である。そんな視点も持ってこの夏の大会を観戦してみてはいかがだろうか。【中川淳一郎・ネットニュース編集者】

高校球児の親も“戦い”

 ksk氏の長男は2023年に県内屈指の強豪校に特待生として入学。昨年、県大会決勝の最後の打席で代打として登場し、ヒット性の当たりだったがアウトになり、同校は敗退した。また、次男は野球部はあるものの、強豪校とまでは呼ばれない高校のキャプテンとしてレギュラーを獲得し、今年、一回戦で9回にレフト前ヒットを打ち、最後の夏を終えた。

 奇しくも次男の高校の対戦相手は昨年甲子園に進出したチームであり、つまり、2年連続で2兄弟がそのチームと戦うことになった。今回次男の試合を終えたksk氏の表情はスッキリとしており、達成感に満ち溢れていた。二人の子が野球人生からは卒業したわけだが、中学三年生の三男は来年から高校野球に挑戦することになる。

 ksk氏は日々「息子達に感謝」「感動した!」などの気持ちを表明しているが、果たして我が子が野球に没頭している中、それをサポートするというのはどのようなことなのか。しかも同氏の場合、3人である。長男が小学3年生で野球を始めてから、三男が3年後の高校3年生で終えるまで、実に15年間を3兄弟の野球のサポートに時間を注ぎ込むこととなる。

 それこそ、リトルリーグとボーイズリーグを経て、高校野球に至るまで、常に練習や試合の送り迎えをする。試合観戦は当然のこと、勝ったら保護者で祝勝会を開き、様々な会議にも出るし、用具も揃えなくてはいけない。時には選手と保護者を自宅に招いてBBQをしたりもする。息子の大一番の時は、職場に頼んで有給休暇を取ることも。

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