“オーナーの操り人形”楽天「石井一久GM」に退任説 三木谷氏との関係の変化を物語る“異変”とは? 「吉井新監督」就任後、チームは奮闘

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「詳しいことはGMに」

 近年、楽天の監督人事は迷走が続いている。今江敏晃元監督が24年に内部昇格で就任し、交流戦で球団史上初の優勝を飾ったが、シーズン4位に終わると、2年契約の1年目にもかかわらず途中解任に。ベンチワークが機能していなかったことが問題視されたが、下馬評が低い中で終盤までCS争いを繰り広げた戦いぶりを考えると、就任1年目を終えたタイミングで電撃解任に疑問符が付いた。昨年には三木肇監督が2度目の就任をしたが、借金7で4年連続4位に。今年は借金が15にふくれあがった交流戦途中の6月10日に、球団が指揮官の休養を発表。事実上の更迭だった。

 石井GMはヤクルト時代にチームメートだった三木監督を19年から2軍監督として招聘している。監督は現場の采配を一任される立場だが、三木監督が驚きの発言を漏らしたのが、5月8日の西武戦(ベルーナ)だった。2-4で敗れた試合後に、新外国人右腕のウレーニャが来日初の中5日で先発した理由を報道陣に聞かれると、「色々な兼ね合いがありますけど、詳しいことは(石井一久)GMに聞いてください」と語った。

「三木監督が選手起用についてGMの意向を匂わせたことは重みがあります。苦悩の表情を見ると、監督としてやりたい野球ができないもどかしさがあったと思います。三木監督に限らず、楽天はフロントが選手起用で口出しして、監督やコーチが不信感を持ってチームを去った歴史がある。球界でこの情報が駆け巡り、誰も楽天の監督をやりたがらない中で、火中の栗を拾ったのが吉井監督でした」

理不尽なことには屈しないタイプ

 吉井監督は日本ハム、ソフトバンク、ロッテで投手コーチを務めてダルビッシュ有(パドレス)、佐々木朗希(ドジャース)の育成に携わり、ロッテの監督を23年から3年間歴任。23年のWBCでは投手コーチとして世界一に貢献している。吉井監督を長年取材するライターはこう語る。

「現役時代は直情型で怒りを爆発させることが珍しくありませんでしたが、指導者になって穏やかになり選手の長所を伸ばす指導法で人望が厚い。長い物に巻かれるタイプではなく、理不尽なことには屈しないので、もし球団フロントが選手の起用法で介入してきたら反発するでしょう。吉井監督にチーム再建を託したのなら、現場の選手起用に口出しするべきではない。フロントも今までの姿勢を見直す必要があります」

 吉井監督は就任会見で、「チームは今、本当に大変な状況になっていますが、楽天イーグルスには若い選手もたくさんいますし、可能性があるチームだと私は信じています。その可能性をしっかり形に変えていけるように、今までの経験、これから勉強していく知識、それらを全部注ぎ込んで、一生懸命やっていきたいと思っています。急に(チームが)強くなるとは思っていませんが、一生懸命やっていきますので、長い目で見てくれたらありがたいかなと考えております」と語っている。

 一朝一夕でチームは強くならない。再出発を図る中で、石井GMの去就はいかに――。

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