「あなたの歌のおかげで離婚をやめた」秋元順子(79)が語る『愛のままで…』秘話 デビュー直後には“偽者”騒動も

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偽・秋元順子の出現!

 ウルトラマンにしろ、仮面ライダーにしろ、人気者には偽者が出現するのが常。秋元にも現れた。

「岐阜の話だったと記憶していますが、偽者がディナーショーをやっていたそうです。たまたま私の友人が見に行ったら『あなたじゃなくてびっくり。お金返してって言いたかった』って。ただ結構歌も上手くて容姿も似ていたらしく、『知らなかったらあれはあなたと思うわ』って」

 デビューシングルの「マディソン郡の恋」のジャケットは男女のシルエットで構成されていた。デビュー直後のCDには秋元の写真が使われておらず、本人の姿を知る人が少なかったことも“仇”となったのかもしれない。訴えることも考えたが「宣伝してもらったと考えましょう」と決め、2006年4月に発売したアルバム「マディソン郡の恋」からはジャケットに本人の顔を載せることにした。こうして小さな珍騒動は人知れず終わりを告げた。

アーティスト花岡優平とプロダクションの社長

 デビュー時に所属していたプロダクションの社長は、秋元最大のヒット「愛のままで…」の作詞・作曲・編曲を手掛けた花岡優平の実弟だった。

「残念ながらもう亡くなられましたが、社長は本当に心血を注いで私を売ることに注力してくれました。各方面から『どうしてこんなおばさんをデビューさせるの?』なんて言われても社長は『僕はこの人の声に惚れきった。絶対売り出すんだ』と答えていたと10年以上も経ってから聞きました。本当に出会いに感謝です。(花岡兄弟の)お二人に出会うことがなければ、今ここにはいません」

 兄の優平が作った「愛のままで…」にはさまざまな反応があった。

「キャンペーンで四国を回った際、一番前の方が折りたたみいすに正座をして、両手を合わせていました。つらいことがあったんだろうなと思ったんですが、後から聞くと違っていて、歌に対する思いが強く『ありがとうございます』の意味だったそうです。他の場所でも同じような人がいました。90歳と84歳のご夫婦が手をつないだままで聴いてくれていたこともあり、『これは私たち夫婦の歌です』とおっしゃった。そんな年齢の方が感動してくださる歌をいただけたことに感謝しつつ、歌うことには大きな責任があると思いました。また、離婚を考えていた私の友人が、最後の別れ話のためにドライブに行った際、流れてきた『愛のままで…』を二人で聴いていたら涙が出て、離婚をやめたそうです。あなたの歌のおかげだよと言われました。その後、この歌は『離婚防止ソング』とも言われました」

 そんな経験を通じ、聴く人の魂に届くよう、「自分の魂から出る周波数を合わせる」ような歌い方に変えたという。数々のエピソードに優平は「離婚防止ソング? そんなつもりで作っていないよ」と苦笑いしたそうだが、聴く人の心や魂に届く歌だったことは間違いない。

「30代であの曲をいただいていたら、人間としての積み重ねがないので、ああいう歌い方はできていない。58歳でデビューしたのは、神様に『あなたはもっと積み重ねなければいけないことがあるからしばらく待って』と言われていたということだな、と」

 近年のコンサートでは、客層に変化が表れてきたという。

「ジャズのライブハウスの頃から9割は女性のお客さんでした。それが今、男性が3割まで増えた。最近では16歳の男の子も。お父様と一緒にいらしていたので、てっきりお父様がファンでついてきたのかと思いましたら、息子さんがファンでお父様は付き添いだったんです(笑)」

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